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#80 男性の育休義務化よりも前にできること。

この記事では、

✓ 男性の育休義務化に思うこと
✓ 男性の育休よりもママが求めていること

について、ママである私の視点で紹介します。男性の育休取得を義務化しようとされている方にも届けば嬉しいです。


男性の育休はすぐに義務化してほしくない

「男性の育休義務化」が盛んに議論されるようになっています。が、私は義務化されず、今まで通り選択制であってほしいと考えているからです。

なぜなら、男性の育休に対する温度感に個人差がかなりあるからです。

近年、SNSで育休の体験談を発信している男性は増えていて、男性の育休取得を肯定的に受け取る方が増えているかもしれません。が、それはごく一部であって、男性全般に言えることではなく、男性の育休取得によって、ママの家事負担が増える…と、本末転倒な状況になりかねないからです。

先に私の持論をお伝えすると、男性による自己満足の家事・育児はありがた迷惑でしかないというもの。先日投稿した「パパが育児の即戦力にならない理由」で紹介したとおり、パパにとって家事・育児を一時的なもので、継続的に行われるものと見なされているからです。

家事初心者、仕事が忙しくて育児に参加してこなかった、育休をバケーションととらえている…など、SNSで見かけるような事情が実際に起きているとするなら、パパの育休がママの負担を増やすという、本来意図されていることとは真逆の状況が生まれかねないのです。

もちろん、家事・育児が得意な男性、目的を持って育休を取って率先して家事・育児に取り組む男性もいるはずで、「男性はこういうもの」とひとくくりでまとめるつもりはありません。ただ、少なくとも、私の身近にそのような男性がいないので、一律で男性の育休を義務化することに抵抗を感じています。


パパの中途半端な家事・育児はうんざりする

というのも、パートナーの様子を見ていると、どれだけ家事・育児に積極的に取り組んでいても中途半端で、「見えない家事」はおざなりだからです。

私の場合はパートナーに期待することをやめたのもあって、今後、咎めるつもりはありません(正直、自分でやった方が早いし効率的だと思っています)。ですが、少しでもパートナーに家事・育児をやってもらいたいと考えるママにとって、パパが中途半端な家事・育児をして自己満足にひたったものなら、うんざりします。

それでも「家事・育児をやった俺、偉い」とばかりに、ママの家事・育児に対してマウントを取ってきたとしたら、ストレスにしかなりません。ぶっちゃけ、中途半端に家事・育児をするものなら、パパにいてもらわない方がマシとさえ感じるママが多いんじゃないかと推測しています。


家事・育児の人員はあった方がいい

一方、家事・育児の人員はできるだけあった方がいいと思います。

上記と矛盾するのは、「家事・育児の人手はあるに越したことはないけど、パパじゃなくてもいい」からです。

調達のしやすさだけで言えば、親族に頼るのがベスト。もっとも身近にいるパパが手っ取り早く、次に自分の両親や義父母が候補に挙がるでしょう。ですが、仕事をしていたり遠方に住んでいたりしたら両親も義父母も頻繁にサポートできるわけではなく、現実的ではありません。パパに白羽の矢が立つのは自然です。

特に、両親が毒親ならたとえ近所に住んでいても頼りたくないし、申し訳なさがあれば義父母に頼りづらい…となると、残された選択肢は、

  • ママが自力で家事・育児を両立する

  • ママがやりやすい方法・手順をパパに教え込む

  • 便利家電を購入して、家事の効率を上げる

  • 家事代行やベビーシッターを利用する

の4択。家事・育児の効率や時短をはじめ、「いかにラクをするか」を考えるとき、ママが実践したいと思っていても、パパに理解されない。ママ自身もお金を使うことには抵抗があり、結局ママが我慢して自力でがんばるか、パパに教え込むかのいずれかにならざるを得ない家庭も一定数あるんじゃないかと推測しています。


男性の育休は段階的に実現してほしい

家事・育児を担う人員を確保するためにも、私は男性の育休取得率が上がってほしいとは思います。ですが、企業の都合やママの負担を考慮すると、唐突に「●月●日から義務化します」とするのは困惑するハズなので、段階的に実現していくのがいいのかなと思います。

まずはママの負担を減らす対策が先決。次に、男性が家事・育児に取り組める勉強会(本来は自力でやるべきことですが、自発的に動かない男性が多数派と思われるため)、企業や地域コミュニティの調整など。

解決をするのはこの問題だけじゃないから、現実的ではないかもしれません。ですが、義務化するからには本当に機能する仕組みにしてもらえればなと思います。


まとめ:性別に関係なく人生を楽しむ環境を!

この記事では、

✓ 男性の育休義務化に思うこと
✓ 男性の育休よりもママが求めていること

について、毒親育ちでママをしている私の視点で紹介しました。少しでも内容が伝われば嬉しいです。

私は法律に詳しいわけではないし、持論を並べているにすぎません。ですが、基本的に、性別に関係なく人生を楽しめる環境を作ってほしいなと思っています。

価値観の多様性が認められ、選択肢が増え続けることで、行政がすべての選択肢を受け入れられるような仕組みを作ることは簡単なことではないハズ。ですが、せっかく議論が上がっているなら、自然消滅することなく制度ができれば、家事・育児・仕事の両立で悩むママを救えるんじゃないかなと妄想しています。

このコラムを読んでいる皆さんは、どのように考えられているのでしょうか?TwitterのDMにて、ご意見をお聞かせいただけると嬉しいです。

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