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#87 時短勤務は長続きしづらい働き方だと思う。

この記事は、

✓時短勤務がしんどいと感じる
✓今の働き方に疑問を持っている
✓仕事を辞めようか考え始めている

という方の参考になれば嬉しいです。


時短勤務は長続きしづらい働き方

時短勤務を始めて約4ヶ月。私は、時短勤務が長続きしづらい働き方なんじゃないか……と、働き方そのものに疑問を持ち始めています。

理由は、長続きしない働き方だと感じたからです。時短勤務者の私がこう言ってしまうと、炎上してしまうかもしれません。

ぶっちゃけ、経営者、管理職、同僚の立場からしてみれば、時短勤務者は子供の体調次第で早退せざるを得ないなど、時間的な制約があって即戦力とは言いづらい。会社に貢献できる人か……と言われれば、即答しづらいでしょう。

時短勤務者だって、働きたいのに子供のお世話とかの制約で限界があるわけで、自分ではコントロールできないことに振り回されざるを得ない感はあります。会社と時短勤務者、どちらの立場からしてみてもしわ寄せが生じて、Win-Winとは言いにくい……、そんな働き方ってどうなの?というのが本音です。


時短勤務者の思うこと

もちろん、時短勤務者と言っても、業種、職種、社風や会社の制度の違いによって働き方は千差万別なわけで、誰もが働きづらさを感じているわけではないでしょう。

人昔前と比べて、今はワーママ(働くママ)に対して寛容的だし、企業にもノウハウが蓄積されて受け入れ態勢が整っているかもしれません。それでも現場レベルまで落とし込むと、時短勤務者にとって働きづらさ扱いづらさには変わらないのかなという感覚です。

当の時短勤務者として思うことは、

✓給料減・就労時間減なのに、仕事量はこれまでと変わらない
✓安く使える労働力として使い倒そうとする感がある
✓仕事をがんばりたくても、限界がある
✓どんなに工夫して業務に取り組んでも終わりが見えない
✓共働きをしているのに、ママのワンオペ育児が常態化してしまう

ということが挙げられます。

結婚や育児などライフスタイルの変化で、生活に関わるすべてのことが自分ではコントロールできないことばかりで、その調整がストレス。仕事も育児も中途半端になることで、自己嫌悪に陥る……。気合いでどうにかなることは限られてしまうので、「何のために働いているのか」「生きている価値があるのか」など、自己否定にまでつながりやすくなっているんじゃないかと感じています。

「だったら、仕事辞めちゃえばいいじゃん」という意見も、一理あると思います。ですが、これが仕事ではなく、読者のみなさんにとって本当に好きなものとか趣味だったら?周りの人から「手放せ」と言われても、手放すのをためらうのではないでしょうか。

求人自体はあるので、その気になれば転職もアリでしょう。私自身、実際に就職活動をしていたこともあるのですが、子育てと仕事の両立を考えると、応募できそうな求人は多くはありません。就職活動が思うように進みづらいし、これもまたストレスの一因になりやすいんじゃないかという感覚です。


時短勤務には向き不向きがある

最終的に、私は「時短勤務には向き不向きがあるんじゃないか」という結論に至りました。

感覚は、転職を決意したときの気持ちと同じです。勤務先との相性、業務内容、業務量、やりがい。それに加えて、体力的に乗り切れるか、家族の理解を得られるかなど、色々な要素をひっくるめて判断して、勤務先とどこまで折り合いをつけられるかがかなり重要です。

ただ、たとえ不向きだなと思っても、働く資格がないというわけではありません。今もなおママのワンオペ育児は常態化していて、プラス仕事となると相当な負荷があるので、「今の自分と働き方がフィットしない」だけのはず。妥協とか諦めとかネガティブなワードと背中合わせになりかねませんが、働き方を変えるということも選択肢に入れていいということです。

なぜなら、ワンオペ育児+仕事のセットは、常に何かしらと闘っている状態に陥りやすいからです。そのぶん、ゲーム感覚でクリアすると爽快感が得られやすいですが、万人に通用する方法ではありません。

この記事にたどり着いた方の多くが仕事と育児の両立に疲れ、心身のダメージが激しい状態だと想像しています。今の仕事がすべてじゃない、そう気持ちを切り替えるのもアリですよね。


時短勤務者には闘いが多すぎる

実際にやってみて、時短勤務者は24時間、何かと闘ってるなという感覚です。具体的には下記のとおり。


① 時間との闘い

つねに時間に追われた生活にならざるをえないです。

朝の支度、仕事、子供の世話、保育園へのお迎えなど、必ずやっておかないとマズイことを優先的に入れると、分刻みのスケジューリングになりやすいです。家庭の事情によって、パートナーが積極的に家事・育児をやってくれたとしても限界があり、ママが毎日フル稼働……せざるを得ない状況に陥りやすいです。


② ジレンマとの闘い

結婚・出産によって抱えるものが増える分、子供や家族を優先して判断せざるを得なくて我慢することも増えます。

当然と言われればそれまでですが、それで自分のやりたいことの優先度を下げてばかりだと、一人の人間として生きる理由がわからなくなります。無気力化やうつに近い状態になって、メンタルに影響を及ぼしやすいです。


③ ストレスとの闘い

積み重ねたやるせない気持ちを消化するのは、簡単なことばかりではありません。

誰かと一緒に住むこと自体、我慢したり融通きかせたりしますが、ワンオペ育児と仕事のどちらもこなそうとすると、個人的に手を動かすことを優先しがち。メンタルケアは二の次三の次になって、ストレスを解消するどころか蓄積に変わります(自業自得と言われればそれまでですが)。


④ 超マルチタスクとの闘い

仕事でもプライベートでもやること・やりたいことが山積みで、時間がいくらあっても足りないという状況に陥ります。

優先度を決めて、やらないことを増やすようにしていても、主に子供関係でやらざるを得ないことが突発的に出てきます。落ち着いたタイミングで自分のことをするにしても、子供の様子を伺いながらでは注意散漫に陥ります。言い訳っぽく聞こえてしまいますが、途切れた集中力を元のゾーンに戻すのも一苦労だったりします。


⑤ 孤独・無理解との闘い

以前と比べれば、いわゆる「ワーママ」が増えてきているとはいえ、置かれている状況を理解している人は多いわけではありません。

子供の個性によって、育児の難易度はかなり変わる……と思うところはありますが、その大変さは同じパパやママの立場でさえも理解度にばらつきがあります。職場には色々な背景の人が集まるので、心無いことを言われるケースもあります。

私の職場では差別的発言をする人がいても、それをスルーしろと言わんばかりの圧力がありました。職場に同世代の子供がいる同僚ママはいるとはいえ、理解者はほとんどいないし相談しづらく孤独を感じることもあります。


まとめ:ママは自分に合った働き方を選んでいい

この記事は、

✓時短勤務がしんどいと感じる
✓今の働き方に疑問を持っている
✓仕事を辞めようか考え始めている

という方へ、毒親育ちで、現在はママになった私の見解を紹介しました。少しでも参考になれば嬉しいです。

時短勤務という働き方に限界を感じているからこそ、バリバリ働くワーママは「マジですごい」と思います。就寝以外はフル稼働。世の父親は、まだまだ仕事一辺倒、家事育児は気が向いたときだけとか土日だけ、最悪ノータッチ派が目立つだけに、その働きっぷりって本当はほめたたえられてもいいんじゃないかと。ですが、産後も働き続ける女性が増えて、当たり前のことと見られやすくなっているだけに、そのすごさが伝わりにくくなっているのかな……という印象があり、残念に思います。

自分の職業人生は自分で決めるものではありますが、フレキシブルにとらえていい。今の職場に愛着があったり、就くのが難しい職業だと執着したりもしますが、そこに縛られすぎると自分で自分の首を絞めることにつながりかねないので注意するといいかなと思います。

自分のできることとできないこと、子なし時代と子あり時代では変わることがあります。自戒の念を込めつつ……客観的に見て、今の自分に合った働き方を選んでいきましょう!


このコラムでは、毒親育ちママの私が、子育てや仕事で考えたこと、感じたことをざっくばらんに紹介しています。「子育てが不安」「毒親の悩みを聞いてほしい」などの相談は、事情のわかる人に話すのがイチバン!下記よりご連絡お待ちしています。

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