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映画感想文_EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE

アカデミー賞を席巻した本作。
言わずもがなですね。
実はアカデミー賞の発表前に見ていたけどnoteを更新する時間が取れず…。
そういった意味で変な先入観や嫌なネットニュース情報を入れることなく、フラットに鑑賞することができたと思う。


マルチバースの世界で目まぐるしく展開が変わることから、なんとなくその世界観に目が行きがちになってしまう気もするが、
個人的にはなんとなくシンプルなのかなと。
「なりたい自分」とそれに「なれなかった自分」、そして「知らなかった自分」。
その選択肢に対して目を背けていたことへの自覚。
そんな見方をしていたら心臓がぐーーーっとなってしまった。

もちろん映画なので、結局のところ立ち向かうし、戦うし、愛に溢れるのだが、そこに至る過程がなんとも言えない気持ちになった。
いつのまにか夢や目標を掲げなくなった自分。
気付いたら自分は何者でもなくて、気付いたら同じようなことの繰り返しの日々を過ごしていた。
大人になるって嫌だな…もっとキラキラしていたかった…
じゃあ自分はいつ立ち向かって戦って愛に溢れるのだろう…?

そんなことを考えてしまった映画でした。
映画からもらったメッセージではなく、あくまで映画を見た私なりの「感想」です。

しかしさすが、
映画界の権威ある賞を複数受賞するほどの映像。
奇抜なアクションであり、独創的な世界観。
見応え十分でした。
賞なんか取ってしまうと当然アンチもわらわらと発生して、
良く無さげな声や悪いように書かれたネットニュースなんかも目に入ってしまう。
それだけ話題になっている裏返しとも言えるが…
でも先入観なく、そのままの気持ちで見れば、
とても楽しいし面白い映画だと思う。
なにせアカデミー賞作品なんだから。

基本的に映画感想文を書く時には、なるべく自分の言葉で書きたくて、
あらすじなんかは見返すことあれど、他人のレビューは全くと言っていいほど見ないのだが、
流石に本作は色んな情報が入ってきてしまった。
それに対して少しだけ後悔。
なんにせよ、面白いし素晴らしい作品だったことは間違いない。

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