大倉集古館から食べ放題へ~秋晴れの日
インドの古布からのトラえもんからのタイ料理
久しぶりに友達と都内に遊びに行く。
考えてみれば、子供が生まれてからは、友達とランチや飲みなど近場で会うことはあれど、時間をかけて遊びにいくことなんてなかった(ハズ)。
好みもあるし、スケジュールを合わせるのも大変なので、行きたいところは家族か、さっと一人で、がラクになっている。
ところが今回10年来の友達と初めて遠出をした。
その友達とはママ友からだったが(とはいえ、子供同士が仲良しという関係ではなかった)、とっくに居心地のいい自分の友達になっている。
友達は事情もあり、これまで遠出NGだったけど、今回流れで聞いてみたら、タイミングが良かったようで、「行く!」と即答。
急遽決まったお出かけに喜ぶわたし。
ということで二枚あったタダ券を手に、虎ノ門にある大倉集古館で開催していた「恋し、こがれたインドの染織~世界にはばたいた布たち~」を見に行った平日。
虎ノ門自体が二人ともほぼ未知。
方向音痴の私だが、友達がナビ役で助かった。
と言っても、迷いながらであったが、それも楽しい秋晴れの日。
新宿経由のため、地下鉄 丸ノ内線の国会議事堂前駅で降りて、歩くことにした。
総理官邸前や、アメリカ大使館前には警官が何人も立っており、有事??と思わせるモノモノしい雰囲気。(とはいえ、これがデフォなんだろう)
やがて、緩い坂を上って現地到着。
「大倉」ってこういうことだったのね…ホテルオークラと同じ敷地にある美術館。
展示されているインドの染織の布は、18世紀、19世紀のものなど中心に。
生命の木をモチーフにしたベッドカバー?や、模様の中に模様、その模様の中にも模様…、というような細かいモチーフデザインの儀式用の布など素敵だった。
また、印象的だったのはその色。(もちろん、褪せてはいるんだろうけど)
全体を見た時に茶褐色、湿度のある熱気を感じさせるようなインドのイメージ、インドの人(の肌の色)にぴったりと思える色合いなのだ。
肌とか瞳の色で似合う色は変わるよなあと思った。
そして、手作業のものは美しいと思った。
デジタルの物は、いつまでたっても色褪せずに残るけれども、人の営みも織り込みながら、寄り添い続け、時間と共に移りゆくものの美しさは代えがたい。
デジタルのいつでも変わらない色合いの写真(データ)もいいが、手元の色褪せた一枚の写真に感じるものはまた別なのだ。
大倉集古館は、地上二階と地下一階。
広くはないが、狭くもなく、というサイズ感。
一時間と少しの滞在であった。
* * *
その後、ランチを求めて歩きはじめたわたしたち。
スマホでマップをみながら、「このお店を見てみよう」と思っても、どこにあるのかわからない。
それらしいものもない。
周囲はビルばかりで、じゃあ、ビルの中にあるのか?と見渡しても、どのビルがどのビルなのかもよくわからず、行ったり来たり。
夏に渋谷に行ったときもそうだったが、遠くからでもビルの名前や入口の場所がわかる表示とか、あればいいのにと思う…。
団地みたいに建物に与えられた数字を大きく書いてくれるとかさ。
みんなスマホのアプリとかで、サクサク行けちゃうのかなあ…。
さて、やっとオフィスビルの地下入口付近に気になっていたハンバーグ店の立て看板を発見。
これだこれだと地下に行くと、社食っぽい長テーブルとイスがある空間のまわりにフードコート状態で複数のお店がある。
その一つがくだんのハンバーグ店…。
窓のないその空間は、蛍光灯の光で照らされ、天井も低め。
ワイシャツ姿がちらほらのそこは、広さはあるが、ランチタイムなのに、閑散とした印象。
想定外の光景に、「…ちょっと違うね…」。
ということで、別のお店を求めて彷徨ったが、そのなかで、虎ノ門ヒルズに行きあたる。
帰宅してから、わりと旬だったことを知った虎ノ門ヒルズ。
いくつか棟があるようで、全体像が不明だが、やはり地階のフードコートっぽい空間に行き当たる。
しかし、大きな吹き抜けの奥のその場所は先ほどとは全く別物。
眩しいほどに明るく、緑が配され、木製の丸テーブルが並んだ空間自体がオシャレ。
そして、女性会社員多数。なんなら優勢?
フレンチ?みたいなカトラリーが並んだカウンターのお店があったり、タイ料理もあるけど、全体的にお値段もよさそうな感じ。
とにかく人で賑わっているのだが、奥に向かって伸びている細長い空間の上、お店がテーブル周囲だけでなく中央部分にもあり、ごちゃついてイマイチ落ち着かない。
「違うね…」
「うん…」
「新宿に戻ろうか」
* * *
ということで、待ってましたとばかりにわたしのリクエストで行ったのが、新宿は中村屋ビルの「ランブータン」。
わたしには三度目となる、タイ料理のランチブッフェが楽しめるお店だ。
平日は90分で 税込2420円
13時過ぎの入店で店内空いていたが、混んでいても空間が広いのでゆったり。
また、タイを感じさせながらも落ち着いた装飾で、スタッフの感じもよい。
そして、なにより、ここのブッフェはコスパが最高だ。
ヤムウンセン、ソムタムのサラダなどから、炒め物でも野菜がたっぷりとれるし、グリーンとレッドのカレー二種類は具がごろごろ。
トムヤムクンのフォーは自分で作るのでアツアツだ。
サラダのマンゴードレッシングも美味しいし、マンゴープリンなどデザートも数種類ある。
ドリンクのライチティーやフルーツを浮かべたデトックスウォーター、ホットティーなども料理に合って嬉しい。
あれもおいしい、これもおいしいと友達も絶賛で、2人で90分しっかりと楽しんだ。
この日のメインイベントはその時点でランブータンに成り代わっていたのだが、書きながら、ああまた行きたい、明日にでも行きたいと思う自分がいる。(※ちなみに土日は2970円で少しメニューが増えるが、平日のコスパにはかなわない)
帰りの電車でも、他愛のない話をして笑える、そんな素敵な一日だった。
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