見出し画像

人間は時間で生きるのはなく太陽で生きている

いったんちょっと休息を兼ねて、40代のうちにやりたかったことリストから2つ選んで2週間ほどの旅に出たのですが。西の方の国に来て思うことがあるのです。

プノンペンのわたし

わたしの生活はいわゆる”規則正しい”方だと思っています。5時半起床、6時朝ドラと朝食とヤクルト、7時半出勤、12時昼食、16時退勤、19時夕食、22時就寝。ほぼ毎日ちゃんと、コレ。土日も、です。だから時間が狂うと調子も狂うし、夕食を抜いたりすると朝起きた瞬間から激しくお腹がぐー。そんなわたしも、この1週間でスペインの時間に右往左往しています。

スペインの食事時間

スペインといえばシエスタの国。夕方から夜まで一旦閉まる飲食店もたくさんありますが、食事の時間が”遅い”とガイドブックなどに書かれています。朝は9時くらいにサンドイッチなどを食べて、ランチが14時から15時、夕食は21時以降、だいたいそんな感じ。旅先ではこの時間に従っているので、わたしの食事時間はプノンペン生活と比較すると”遅い”ということになります。数日過ごしてみて、はて? これを”遅い”と表現するのは適切なのだろうか、と思ったのです。

まだ暗い7時とまだ明るい21時

スペインは日本やカンボジアからすると西の国。だから日の出はゆっくりで日の入りもゆっくり。朝の7時でもまだ暗くて、ましてやわたしが通常朝ご飯を食べる6時はまだ真夜中状態。朝ゆっくり仕事をスタートしたら昼食は15時を過ぎるのも普通。お酒を飲みながら夕食を楽しもうと思ったら日が落ちてからで、自ずと21時を過ぎる。でも、1日24時間はどこで生きていようが変わることはないので、スペインの食事の時間帯がずるっとスライドしているだけであって、別に”遅い”わけではない、のだと気づきました。

人間がともに生きるのは太陽

時計が発明されるずっと前から人間には体内時計や生活サイクルというものがあったはずで、その基になっているのが太陽。つまり、人間は時間で生きているのではなく太陽で生きているのだ、といまさらながら西の国に来て思い知らされたのです。すると、真昼間の太陽がぎらぎら状態で気温が40度近くになる時間は、お休みしないと体がもたないよということで、太陽が沈んだら晩ご飯を食べましょうということなのかなと思います。だから太陽を無視して朝寝坊を決め込んだり、太陽が沈んだのにまだ仕事をしているというのは、人間の体にいいわけがないと思うのです。時計を発明したことで、世の中便利になりましたが規則正しくなったかどうかは不明ですね。

暑いだのまぶしいだの日焼けするだの、カンボジアが乾季になってから太陽に文句ばかり言っているわたしですが、人間の生活サイクルを支えてくれる大きな存在として、もっと意識していこうと思った、旅の途中です。今朝スペインのマドリードを出てもっと西のポルトガルのリズボンに来ました。さて、ここではどんな太陽と出会えるのか、楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?