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ボードゲームUNOZERO(ウノゼロ)の公式戦ルールができるまで

 私はUNOZERO(ウノゼロ)というサッカーをテーマにしたアブストラクトゲーム(ボードゲーム)を製作し、3年間テストプレイし続けて気付いたことを勝ち方にまとめました。

 自分の中では、当初計画に対し、ようやく5割のところまで辿り着いたという感覚です。後の5割は公式戦のルールを策定し、実際に公式戦を実施することです。なぜ公式戦ルールと公式戦が必要かについては下記記事をご参照ください。

 自宅のPCでエクセルで作成して、子供達とあそび始めてから既に約3年も経っていることに驚きます。その間、このゲームのゲームメカニクスについて真に理解するためにあらゆるアプローチをしてきました。勝ち方をまとめたのも、その一つのアプローチです。3年かかりましたが、ようやくゲームメカニクスの真の理解に辿り着いたのではないかと自負しています。
 このアブストラクトゲームの魅力であり課題は非収束の無限ゲームである点です。だからといって致命的な問題だとは思っていません。将棋も千日手という特別なルールがなければ非収束の無限ゲームです。よって、このゲームの公式戦のためには将棋の千日手のような、確実に有限ゲームとするための特別なルールが必要です。様々なアブストラクトゲームのゲームメカニクスやルールについて学んだ結果、その特別なルール次第ではこれまでの概念を覆すような新しいアブストラクトゲームへ昇華することが可能だと考えています。
 かっこよく表現しましたが、ちゃんとしたゲームデザイナーであれば終わらない可能性のある非収束の無限ゲームなんてそもそも考えないし、万が一、考えても無限ゲームと気付いた時点で製作、販売なんてしないはずなんです。私が素人であるが故にたまたま面白いと思える非収束の無限ゲームができてしまい、後で何とかなるだろうと特にリスクを考えずに猪突猛進してきたに過ぎません。しかし、本ゲームの製作途中で人気の高い将棋が千日手というルールが無ければ非収束の無限ゲームであることを知ってからは俄然やる気が出ました。公式戦ルールをしっかり整えることで、これまでにない新しいアブストラクトゲーム体験を実現できるのではないかと思い始めたのもその頃です。

 新しいアブストラクトゲーム体験を実現するための重要な特別ルールの設定に向けて意欲十分に調査を続けていましたが、将棋、囲碁、オセロの歴史やゲームメカニクスをはじめに、色々な方向へ脱線し続け、現在、将棋のAIについて深く研究するようになってしまいました…。調べる課程でも色々と面白い気付きがありましたので、後で見返せるように、公式戦ルール決定までの考え方に関するプロセスを記事にしていきたいと思っています。

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