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アメリカ滞在中に感じたカルチャーショック

私がまだ学生の頃だから、
これはもう20年も前の話です。
私は1ヶ月間アメリカに滞在していました。
映画の製作現場を見たかったから。

いろんな経験をしたけれど、
当時アメリカという国で生活してみて
日本との違いを1番感じたのは
障害者が多いということ。

いや、人口比にしたら
日本もアメリカも
本当は大差ないはず。

それなのに、
道を歩けば車イスの人をたくさん見かけ
お店に入れば小人症の人やダウン症の人
視覚障害者、聴覚障害者、
本当に多くの障害者がすぐ横にいました。

彼ら自身も、
彼らを取り巻く周りの人々も、
社会全体が当たり前のこととして
一緒に生活する社会が
そこにありました。

そんな光景を見て
私は初めて、
こんなにたくさんの
多様な人々が暮らしていることに
気付かされました。

残念ながら日本に居ると、
気付けないことでした。

今は、当時ほど差別的な見方をする人も減っただろうし
道路や様々な施設がバリアフリーを取り入れて
ハンディキャップを持った人たちが
容易に外に出られる環境が整いつつあると思う。

それでも、20年も経つのに
私がアメリカで経験したほど
日本の障害者の社会への受け入れは
進んでいないと感じます。

子どもが小さい頃、
ベビーカーを転がせば
道の段差につまずき、
側溝の網目に車輪を取られ、
本当に苦労しました。

駅の改札や構内も、
今でこそエレベーターが設置されるようになりましたが、
場所が分かりにくかったり、
サイズが小さかったりして、
とりあえず作った感が否めないものもたくさんあります。

ファミレスやコンビニ、
ファストフード店で
どれほどの体制が用意されているでしょうか?

お店の入り口は?
お会計の方法は?
スタッフの人の対応教育は?

ハード面も大事だけれど、
1番は、みんなの常識が変わることだと、
私は思う。

今の日本は、子どもの頃から、
障害のある人、ない人が別々に学び、
暮らしの接点を持たずに育ってる。

でも、それは本当は不自然なこと。

だって、
一定の割合で、
男の子が生まれたり
女の子が生まれたりするのと同じくらい
一定の割合で、
本当は何かしらの障害を持って生まれてくる子もいるのが自然だから。

もっとみんなが快適で、
一緒に助け合いながら暮らせる
そんな社会になるよう
私には何ができるだろう?

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