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銘柄分析!日本たばこ産業(2914)

こんにちは。
しがない個人投資家です。
日々、株式投資の勉強しております。

せっかく勉強したけど、
何も書き留めずだともったいないと思い、
noteに残しておこうと思います。

今回は、
日本たばこ産業について、
書いていきたいと思います。


事業内容

日本たばこ産業は、日本を代表するたばこメーカーで、略称の「JT」として知られています。主な事業内容は以下です。

  1. たばこ事業
    日本のたばこ市場を、ほぼ独占しており、たばこブランドである「メビウス」や「キャメル」などを製造しています。また、世界的にも有名なたばこブランドとしては「ウィンストン」も同社のブランドの一つです。同社の売り上げの9割はたばこ事業によるものです。また国内のたばこ市場シェアの6割程度を占めてます。

  2. 加工食品事業
    加工食品事業では、"冷食・常温事業"、"調味料事業"の2つの事業を展開しており、"冷食・常温事業"は「テーブルマーク」というグループ会社から冷凍うどんなどを販売しているようです。"調味料事業"では、グループ会社の「富士食品工業(株)」から調味料を販売しており、グローバルに販売しているようです。収益全体の6%程度の事業のようです。

  3. 医薬事業
    アトピー性皮膚炎治療などの医薬品の研究開発しているようです。日本での販売はグループ会社の鳥居薬品が担っており、収益全体の3%程度の事業のようです。


株主還元(配当金と自社株買い)について

株主還元とは「株主に利益を還元すること」です。
具体的には主に以下の3つがあります。

  1. 配当金
    企業が株主に対して配当金を支払うことで、
    直接的に株主に利益を還元する方法です。

  2. 自己株式の取得
    企業が自社の株式を買い戻すことで、
    株主に対して株式価値を上げることができます。

  3. 株主優待
    株主に対して商品割引やサービス特典などを提供することで、
    株主の利益を増やすことができます。

1.配当金の推移

上記が配当金と配当性向の推移です。
過去10年間を振り返ると2021年に減配がありましたが、それ以外の年は配当金を上げてきているようです。

配当性向は高く、今後の業績によっては配当金を下げてくる可能性もありそうですね。

配当性向については下記の記事に纏めてますので良くわからない方は下記をどうぞ。


2.自社株買い

配当金で株主に還元しているウェイトが高いので、自社株買いには力を入れていないようです。

3.株主優待

2023年までは以下相当額のJTグループ等の商品が優待として進呈されるようです。

  • 100株以上 200株未満保有の株主様 : 2,500円相当

  • 200株以上 1,000株未満保有の株主様 : 4,500円相当

  • 1,000株以上 2,000株未満保有の株主様 : 7,000円相当

  • 2,000株以上保有の株主様 : 13,500円相当

ただし2024年からは株主優待は無くなるようです。
JTのホームページから株主優待が無くなる理由を抜粋します。

公平な利益還元のあり方という観点から慎重 に検討を重ねました結果、配当等による利益還元に集約することとし、株主優待制度を 廃止する

JT2022年2月14日発行の「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」から抜粋

株主優待が無くなる代わりに、配当等で株主に還元してくれるようです。株主優待という形で株主に利益を還元するのは日本独特の文化ですので、グローバルに合わせてきていますね。JT以外にもこういった企業が増えてきてますので「株主優待の廃止」は2022年からトレンドになってますね。

株価推移について

2004年から振り返ると、
最も安かったのが800円くらい。
最も高かったのが4,850円くらい。

2016年が一番高騰しているようですね。

個人的考察

ここからは、
しがない個人投資家の
しょうもない考察になります。

ここで書くことは、
「買う」「売る」ということを
推奨するわけでなく、
一個人が思ったことを書きます。


まず株主還元について、
やや危ないかなと思います。

理由としては、
配当性向が75%付近を超えると減配するリスクがあるからです。

2021年の配当状況からわかる通り、配当性向が75%まで到達した年は配当金を減らしています。

2023年にJTが出している経営方針からも「配当性向を75%を目安とする」としっかり明記されてますね。

JTの2023年の経営方針資料の抜粋

つまり業績が悪ければ、配当金を減らしてくるということです。

次に業績について、
経常益も回復してきており、
とても良いと思います。

業績回復の主な要因として以下の2つのようです。
・たばこの単価UPによる増収
・円安による為替効果

JTの2023年の決算説明資料の抜粋

単価UPで増収することは好感ですが、今回の業績回復は為替のほうが大きいようです。

ドル円が110円付近から140円付近まで大きく動いたわけなので為替の影響は逆のパターンが起こりそうで安易に喜べませんね。


利回り6%台の高配当は非常に魅力的ですが、投資する際は「業績による減配」「為替による業績悪化」といったリスクを考慮した上で投資すべき銘柄だと思いました。



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以上です。


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