軌道修正を図る?FRB。-” Forward Looking" (先見的)に動けるのか?
ブレイナードFRB副議長が全米企業エコノミスト協会(NABE)講演で面白いコメント群を残している ↓
軌道修正? なるほど。筆者の書いた FRBの苦悩。- 米雇用統計が導く「逆イールド」の深化。|損切丸|note も満更的外れでもなかったようだ。特に "脆弱な流動性” "(介入に関して)各国の中央銀行と密接に連絡" の辺りには急落する米国債への危機感が滲む。
「ドル高」もここまで来るとさすがにデメリットが目立ち、アメリカとしても限界が近いのだろう。「株安」「債券安」が「ドル安」を呼び込む 「ドル安・株安・債券安」のトリプル安に相場は転換するのか。- 鍵を握るのはアメリカの「需要」の強さ。|損切丸|note は避けたいのが本音。
確かに最近マーケット全体が "ザワザワ" してきている。
これも "金融の不確実性" の1つなのだろう。日本ならメガバンクに公的資金が注入されるようなもので、「お金」がうなっているはずのクレディスイスが「資本不足」というのもにわかには信じ難い。経営危機に瀕していたドイツ銀行にも政府の手が入ったが、アメリカの "真似事" で投資銀行を始めた欧州銀が上手くいっていない。業界も曲がり角に来ている。
中国本土の不良債権が大変なのは認識していたが、香港までこんなことになっているとは…。確かに香港の不動産はべらぼうに高い。市場では今後▼30%下落の見通しのようだが、それでもまだ東京より割高。ただ、これまでも何度も "危機" を囁かれながら株も不動産も "不死鳥" のように蘇ってきたが、さすがに今度こそ年貢の納め時らしい。
やなり英国流の自由を失った代償は大きく、もはや 中国にとって「金の卵」香港。|損切丸|note は望むべくもない。アジアの「金融ハブ」はシンガポール、あるいは「円安」の後押しを受けた東京に移ってくるだろう。
極めつけはこれ ↓ 。
これはもうほとんどFRBに対する "脅し"(苦笑)。銀行は個人、企業の「お金」の出入りをつぶさに見ており、仮に日本でメガバンクの頭取が本音をぶっちゃけたら大騒ぎだろう。 "米消費者が予想以上に速いペースで家計の残高を使い果たした兆候" は案外この辺りのことかも。「インフレ」はかなり「お金」を浪費するので金利が上昇する側面もある。
しかし、 "国かもしれず、想定外の何かかもしれない" は不気味。もっとも「損切丸」も同様の懸念は共有している。これはFRBが急激な「利上げ」に乗り出した時の一種の "定番" なのだが、ドル建債務に窮してデフォルトが頻発する。1994~1995年の「メキシコ危機」がその典型だが、今回は「スラブの戦争」に加え、レバノン、スリランカ、更にパキスタン、エジプト辺りも怪しくなってきた。国力があるとはいえトルコも既に "ハイパーインフレ" 状態。イランでも国内でデモが激化しつつあり、まさに一触即発。
一連の発言等を受けて米国債も少し買い戻しが入ったが(東京@23:30時点 ↓ 。その後売り戻されている)、QT(量的引締)といい「インフレ」といい「お金」は減る一方。さて、どこまで持ち堪えるか。ただ、ここで "圧力" に屈したら、また 世界は「過剰流動性」中毒。ー 「テーパリング」(薬抜き)は並大抵ではない。|損切丸|note に逆戻り。 *2京円もの債務も「インフレ」も消えるわけではなく、”風船” は大きくなるばかりだ。
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