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「損切丸」ー 金利編

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かつて「金利」を専門としていた「損切丸」がマーケットでの専門知識を生かして書いたnote。
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2021年10月の記事一覧

米国債市場で繰り広げられる「仁義なき戦い」。ー「高金利国」でも続く ”小噴火” 。

 英国人の同僚に ”お勧めの日本映画” を聞かれて迷わず答えたのが深作欣二監督の「仁義なき…

損切丸
2年前
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"人" も "もの" も足りない。

  "時短解除で人材争奪戦が激化”  緊急事態宣言に伴う時短営業の全面解除で、飲食業や観…

損切丸
2年前
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”高いものはどんどん高く、低いものはどんどん低く” 。

 世界中の国債を眺めていて最近ある「傾向」が見えてきた。「金利」の高いものはどんどん「金…

損切丸
2年前
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マーケットで満ちる「不穏な空気」。

 金利市場がここ数年で初めて注目を浴びているのはいいのだが、最近の米国債市場を見ていると…

損切丸
2年前
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激変する「インフレ見通し」。 ー BEI(予想物価変動率)の急上昇が示唆するFRBによ…

 FXや株をやっている人でも、最近は米国債金利をウォッチしている人も大分増えている。ただ代…

損切丸
2年前
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「投資」は ”チキンレース” なのか。 ー リスクとリターンの狭間で。

 「生きていくのに "リスク" はつきものだ」  最近のニュースでロンドンの街中を見て驚いた…

損切丸
2年前
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サヨナラ ?「マイナス金利」 ー 減っていく「お金」の奪い合いが始まる。

 「金利が低くて "円安" で言い訳ない!」  筆者が22年間円金利や日銀と関わってきてずっと抱いていた素直な感情。実際「バズーカ」以降の金融政策は常軌を逸していた。仕事を止める決断の "ダメ押し" になったのが「マイナス金利」発動だった。   ”個人的恨み” はさておき(苦笑)、金利上昇は新しいステージ入り。「超低金利」の象徴とも言える「マイナス金利国債」が徐々に消えつつある。代表格はヨーロッパと日本だが、*10年国債ではオランダもプラス金利圏に浮上し、残るはドイツとス

"不気味" な中国国債Ⅵ。ー 「信用リスク」による金利上昇は中央銀行も ”お手上げ”…

 5月以降追ってきたやっぱり "不気味" な中国国債。↓ の最新版。  「お金がない!!」 …

損切丸
2年前
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まだ "お金" が余ってるなぁ...。

 何だかんだで米株も上昇基調に復帰。11~12月の決算期の「ボーナスシーズン」に向けてファン…

損切丸
2年前
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”金利が上がれば上がるほど下がる” 米国債金利。

 9月米消費者物価指数(年率) @+5.4% 予想 @+5.3% 前月 @+5.3% FRB当局者が ”一…

損切丸
2年前
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氾濫する「情報」の中で。ー  ”事実” と "意見" と "都合" 。

 マーケットも2021年の終盤に差し掛かりいよいよ混沌としてきた。デフレが長かったこの日本で…

損切丸
2年前
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縮小し始めた「日銀バランスシート」。

 「あれっ、TONAR上がってきたなぁ...」 ↑   普段余り興味を持たれない円のTONAR(無担…

損切丸
2年前
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米雇用統計と「テーパリング」。

 <9月米雇用統計>  ①失業率 @4.8% 予想 @5.0% 先月 @5.2%  ②非農業部門雇用…

損切丸
2年前
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イールドカーブ研究。ー 「インフレ」と「金融政策」の行く末。ブラジルとトルコの対比から。

 「インフレ、インフレとしつこいなぁ」  2019年4月13日「お金のマニュアル」を書き始めてから約2年半。「損切丸」でこれだけ "しつこく" 書いてきたのは、「デフレ」が日本人の「現金信仰」を深めてしまい、「お金」の価値が減る事への意識が希薄化していたから。*最近「インフレ」への言及が増えた事には "隔世の感" がある。  *ちなみに(何度も言い訳しているが)筆者は「インフレ信奉者」ではない。「平成デフレ」30年間はひたすら「現金」「預金」を保有。お陰で自宅も安く買えた