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言葉をつむぐ

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丘村コラムです。
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#読書

本に印をつけるか問題

皆さんは本を読むとき印をつけたり書き込んだりしますか。 私はページの角を折ることにはあま…

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永田淳さん第4歌集『光の鱗』を読む

短歌結社・塔短歌会の選者である永田淳さんの、選者となった以降の445首を収めた第4歌集。帯に…

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小説が苦手な人はオーディオブックで読むと良いかもしれない

私は昔から小説を読むのが苦手だった。細かな背景描写とか心理描写とかそういうものが小説の肝…

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すぐ書くか、寝かせるか。

仕事の文章はもう締切が決まっている。そうではない自分の文章を書きたいとき、例えば本を読ん…

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大佛次郎『冬の紳士』を読んだ

先日、大佛次郎記念館へ行った。猫とカメラが好きな作家で、横浜を舞台にした小説も多く書いて…

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やっと、やっと、美術史の基礎が分かった

長年の靄がやっと晴れたような気がする。知識として「○○主義」が何かとか、いつどこの誰が描…

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韓国語版の翻訳者さんに、質問してみた

2020年4月、コロナ禍の影響で大手書店が軒並み休業したその日に刊行された自著『「話す」は1割、「聞く」は9割』(大和出版)。波乱のスタートながら、おかげさまで多くの方々に読んでいただいている。 その夏に韓国語版の打診があり、出版された話は以前のnoteにも書いた。 韓国の版元であるカシオペア出版さんは刊行時にキャンペーンをしてくださったようで、今でもInstagramで「오카무라 나오코(オカムラ ナオコ)」「일잘러의 말센스(韓国語版のタイトル)」で検索するといくつも

自分の本が韓国語版になった話、装丁もカラーも様変わり

奇しくも書店休業の日に本が出ました昨年4月、コロナ禍で大手書店が軒並み休業になったまさに…

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スージー鈴木『平成Jポップと令和歌謡』(彩流社)を読む

スージー鈴木さんという音楽評論家の存在を知ったのはNHKBSの『球辞苑』だった。「マウンド」…

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福間良明『「勤労青年」の教養文化史』(岩波新書)を読む

5冊読んでからではなく1冊読み終えたときに書いてみよう、ということで早速noteに記録する。 …

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最近の5冊+3冊:昔のことをもっと知りたい欲

5冊読んだら感想を書こう、という個人企画の一環。今回はこんなラインナップ。前回は4月か! …

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英単語を覚えずに音読することにした

これは音声配信2021/4/20(stand.fm/spotify)と連動している記事です。音声チャンネルの登録…

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最近の5冊:珠玉のエッセイと重厚小説

5冊読んだら感想を書こう、という個人企画の一環。今回はこんなラインナップ。 向田和子編『…

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最近の5冊:ある1冊から参考文献つながり

5冊読んだら感想を書こう、という個人企画の一環。今回はこんなラインナップ。5冊の情報は無料、読んだ小説のネタバレを含む部分だけ有料にしています。 武田徹『「隔離」という病い 近代日本の医療空間』(中公文庫)もとは2010年刊行の本で、筆者は日本という共同体の「質」に関する議論を隔離という医療行為を通して描くとしている。隔離には単なる感染予防という実効性だけではなく差別や排除のメカニズムも潜んでいる。 前半ではハンセン病隔離問題を振り返り、後半ではそれを実践してしまった日本

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