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「在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活」をオンラインABD読書会で読んでみた

こんにちは、フリーランスライターの岡本です。

先週の土曜日に、メディアデザインカンパニー「インクワイア」のメンバーとともに、アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD読書会)を行いました。

※ABD読書会とは?
・一冊の本を分担して読む(1章はAさん、2章はBさん…のように)
・それぞれが担当箇所を要約し、内容を発表
・お互いの発表を聞いて気づいたことや感じたことを共有し、理解を深める

ABDの詳しい進め方についてはこちらのnoteをご覧ください!

家で過ごす土日に、一緒にオンラインで本を読める仲間がいるのは心強いですね。今回はインクワイアが運営する「書くを学び合うコミュニティsentence」の会員の方も参加してくれました。

取り上げたのは「在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活」です。

一人あたりの分担ページ数は25ページほど

実は先々週もABD読書会を行ったのですが、その時は一人あたりの担当ページ数を多くしすぎてしまって読むのが大変だったんですよね。

※前回のABD読書会の様子はこちら

一人あたり約90ページを担当したので、読んで要約するのにかかった時間はなんと1時間45分。さすがに途中で集中力が切れてしまいました(笑)。

そこで今回は前回の反省を生かし、一人あたりの分担ページを25ページほどにおさえてみました。

すると、かかった時間はだいたい30分ほど。その後、要約内容を発表しあい、感想を発表する時間を含めても大体2時間ほどで終了することができました。集中力が保てる適度な時間設定ができたようにおもいます。

ABD読書会のスケジュール

1. 自己紹介とチェックイン(15分)
2. さっそく分担して読書&要約開始(30分)
3.それぞれの要約を発表(30分)
4.3の内容を踏まえてフリートーク(15分)
5.チェックアウト(1人ひとり感想を話す)(15分)

要約を作りながら読むことで、内容が理解しやすくなる

ABD読書会を終えて参加者の方に感想を聞いてみたところ、

「人に要約を発表すると思うと、流し読みせずにしっかり内容を理解しようという気持ちになる」
「一人で読むより早く読める。素早く情報のインプットをしたい時はABDで読むのがよさそう」

といったコメントをもらいました。

また今回、最後の感想を話す時間に参加者の一人が「在野研究という本に興味を持ったきっかけと、今後自分が研究していきたいテーマ」について話してくれたんですよね。

すると、他の参加者の方から

「その研究テーマだったら、この本がおすすめです」
「あの記事も読んでみるといいかも」

といった意見が次々と出てきたんです。ただ課題図書を読むだけでなくそれを踏まえて参加者同士が意見交換することで、世界がさらに広がっていく。ABD読書会のそんな良さを改めて実感した出来事でした。

「研究」は大学じゃなくてもできる

さて、今回読んだのは「在野研究ビギナーズ」という本でした。この本では、大学に属さずに研究を行う民間の研究者、いわば在野研究者のさまざまな研究方法・生活が紹介されています。

この本を読むまで私は「在野研究者」というと「大学には属さないながらも、地道に一人で黙々と論文を投稿する研究家」をイメージしていました。

しかし、この本で紹介されていた在野研究者の方々を見てみると、

・ハエ(蝿)への愛を胸に研究を行う。ホームページに情報をまとめていたところ、それが海外の研究者の目にとまり共同研究を始めることになった在野研究者
・自分の「推し」研究者の著作を買い、「推し」の研究会に足を運ぶ。学者をアイドルに見立て研究を楽しむ在野研究者
・研究者ではなく支援者として研究会を主催する在野研究者

など、その実態は様々でユニークでした。つまり「論文を投稿する」だけが在野研究ではなく、ホームページに研究成果を蓄積したり、研究会を主催したり、学会に足を運んだりと「在野研究」にも色々な形があるんですよね。

「大学に所属していなくても、心の中に探求するテーマを持ち、それを日々考え続けていればそれは立派な研究である」

この本に登場する様々な研究者の方に、そう教えてもらった気がしています。物事を面白がり、探求する姿勢を日常生活のなかで忘れないように生きていきたいですね。

では、ここらへんで。ぜひみなさんもオンラインABD読書会やってみてください!


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