自宅でできる「オンラインABD読書会」のすゝめ
こんにちは、ライターの岡本です。晴れて暖かかった昨日に比べ、今日は少し肌寒かったですね。
こんな肌寒い日は、遅い時間まで布団から出られないこともしばしば。しかし、今日は9時に起床し、10時にはパソコンの前に座ることができていました。
なぜなら、所属している編集デザインファーム インクワイアのメンバーと、「アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD読書会)」を行うことになっていたからです。
ABDとは、以下のような読書手法のこと。
・一冊の本を分担して読む(1章はAさん、2章はBさん…のように)
・それぞれが担当箇所を要約し、内容を発表
・お互いの発表を聞いて気づいたことや感じたことを共有し、理解を深める
これまでもインクワイアでは読書会を行ってきましたが、より自分たちにあった形を見つけていきたいねと話し、今回ABD読書会に挑戦してみることになったのです。
そんな記念すべき初のABD読書会で取り上げたのは、こちらの本。
実施してみると「ABD読書会ならではの学びがあった!」「もっとこうするとよさそう」いった様々な気付きがあったので、noteにまとめておきたいと思います。
※オンラインABD読書会のやり方については、こちらのnoteを参考にさせていただきました!
オンラインABD読書会を始める前に
オンラインABD読書会を開催するにあたって、準備するものは以下の通りです。
・みんなで読む本
・オンラインでつながるための音声ツール(zoom、discord、facebook通話など)
・要約をまとめる情報共有ツール(google ドキュメント、notionなど)
今回の読書会では、いつもインクワイアで使っているツール「discord」と「notion」を使用しました。
オンラインABD読書会の流れ
準備が整ったら、早速読書会の開始です。当日は、以下のような流れで進めていきました。
1.ボイスチャットサービス「discord」で進め方の共有(10分)
ボイスチャットで、まずは進め方の共有と不明点の確認を。今回はdiscordをつなぎましたが、音声が聞こえさえすれば読書会はできるので、zoomでもfacebook通話でもいつも利用しているツールでよいと思います。
2.それぞれが読む章を決める(10分)
今回の本は全部で3部に分かれていましたが、読書会の参加者は2名。そこで、1部と2部をそれぞれが担当し、3部は後日また読書会を実施することにしました。
2.早速読書&要約スタート(60分の予定が、1時間45分に……)
さて、早速読書開始。60分後の発表を目指して、それぞれが読み進め、要約を作成していきます。
作業中も「今どこらへんまで進みましたか?」「ちょっとこの部分難しいです……」などが話しやすいよう、discordはつなぎっぱなしにしておきました。
と、ここである問題が発生。
1人90ページほどの分担だったのですが、60分では全く終わらなかったのです……(´;ω;`)!
結局2人とも要約を完了させるまでに、1時間45分ほどかかってしまいました。
3.発表と感想シェア(10分発表、10分感想シェア)
なにはともあれ要約を作り終えたあとは、それぞれの発表タイムへ。発表をしながら、「この部分ってどういうことなんだろう」「私が在野研究をするとしたら…」と雑談的に気になることを話していきました。
4.ABD読書会の振り返り(10分)
最後に、ABD読書会の感想をシェア。また、次回どんなことに気をつけたらよいかを話して終了しました。
ABD読書会のメリット
初のABD読書会を終えてみての感想は…
「楽しかった…!✧\\ ٩( 'ω' )و //✧」
の一言です。
実は私は本を「読み終える」のが苦手で、プライベートで読書をすると途中で力尽きてしまうことがたびたびありました。
しかし、ABDであれば自分が読むのは一部だけで、残りの部分は他の人が要約を作成してくれる。スピード感を持って読書を進めたい、分厚い本を一人で読み終えるのが苦手という人にはピッタリの方法だなと感じました。
また、「人に説明する」を前提に読むので、内容理解が深まるな、と。
「こうやって要約するとわかりやすいかな?」と頭のなかで情報を編集しながら読むので、一人でただなんとなく読んだ時よりも圧倒的に頭を使って読んでいたように感じます。
次回工夫できるとよさそうな点
一方で、やってみて次回工夫できそうだなと思った点もいくつかあったので、それもまとめておきたいと思います。
・集中できるのは50ページ、45分程度が限界
今回は参加人数が少なかったこともあり、一人あたりの担当ページ数は90ページに。結局1時間45分かかったのですが、さすがに途中で集中力が切れてしまいました(笑)
話し合った結果、
50ページ・45分
これくらいが、集中して読書・要約ができる限界値なのでは…?という結論に。参加者が少ない時は1人あたりのページ数を増やすのではなく、残りの部分は次回の読書会にまわすといった工夫ができるとよさそうです。
・要約の作り方
要約の作り方も色々工夫できそうです。
今回、私は読みながら、逐一内容をメモ的にまとめていきました。
読みながら逐一まとめていったメモ
でも、そうすると自分の担当箇所の全体像が把握できないまま本に書かれている順番でメモを取ることになるので、文量がかなり多くなってしまうんですよね。このメモをそのまま発表するのは難しそうだなと感じました。
そこで、上記のようなメモを作り終わった後に、それを「発表用の要約」に編集し直すことに。
発表用にまとめ直した「要約」
個人的には、
雑にメモを取りながら読む(=重要そうな情報をピックアップ)
↓
残り時間10分ほどになったら雑メモを見返しながら、発表用の要約を作り直す(ピックアップした「重要そうな情報」を伝わりやすいように編集する)
の流れでまとめられるとよさそうと感じました。
要約の作り方については、個人によってやりやすい方法が違いそうなので、終わったあとに作り方をシェアしても面白そうです。
というわけで、初ABD読書会の感想レポートでした。また実施してみたいなと思います!✧\\ ٩( 'ω' )و //✧
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