【鹿児島県:種子島】宇宙に一番近い島へ大型ロケット発射台を見に行こう!
ロケット打ち上げのニュースが流れる度に「行ってみたいなぁ…」と呟いてきた種子島。2023年のJGC修行ラストチャンスを兼ねての一人旅です。南北に50km以上あるので原付を借りるのは諦めて空港でレンタカーを借りました。種子島での一番の楽しみは宇宙センターでのバスツアー。しっかりと3ヶ月前に予約しての上陸です。幸い天候にも恵まれて、宇宙に一番近い島を実感してきました。種子島を訪れる際は是非施設案内バスツアーに参加してみてください。
羽田空港:修行の身だったので航空券が安い時間帯で鹿児島へ(苦笑
2023年JGC修行中の種子島だったので、航空券が安い朝ゆっくりめの便で鹿児島へ飛びました。修行中とはいえ、一人旅なので精力的に観光も楽しむ予定です。あとは天候ですね。
鹿児島空港:キッチンさつまで
鹿児島空港に到着。ちょうどランチの時間でしたので、空港内のキッチンさつまで黒豚とんかつをいただきました。鹿児島空港はSORA STAGEという航空関連の展示や、屋外には足湯があったりと時間を潰せる施設があって助かります。
鹿児島空港から種子島までは日本エアコミューターのATR42-600です。眼下に馬毛島(まげじま)が見えてきました。着々と自衛隊施設整備工事が進んでいるようです。これに伴い種子島の賃貸住宅が枯渇していると聞きました。
種子島空港:愛称となっているコスモポート種子島、まさに宇宙の港!
種子島は宇宙センターやロケット打ち上げで有名ですが、歴史的にも鉄砲伝来の地として有名ですね。この空港は二代目で、旧空港は昭和37年に中種子町に1,100mの滑走路で供用を開始しました。現在の空港は2,000mの滑走路を有し、ジェット機の着陸も可能です。
雄龍雌龍の岩:所説ある浜津脇の国道58号線沿いにある天然の巨岩
夫婦岩のように寄り添う巨岩にはさまざまな伝説があって、雄龍王と雌龍姫の話しだったり、嵐のよるに海に投げ出された夫婦の生まれ変わりだったり。島の西側の海岸にあるので、夕陽の絶景スポットでもあるようです。
向かって左が雄龍岩、右が雌龍岩です。二つは縄で結ばれていて、右の雌龍岩には鳥居があります。雄龍雌龍の岩は、モンスターハンターシリーズに登場する古龍、ナルハタタヒメとイブシマキヒコの関係にある場所らしいのですがモンハンやらないので…(苦笑
石寺浜の魚を奪う河童:商人の帰り道を狙い、胡瓜じゃなくて魚を奪う?
種子島のミステリースポットのひとつらしいのですが、島内には河童伝説がある場所がいくつかあるようです。ただ、こちらの石寺浜は魚を狙う河童ってとても信じられない伝説ですね。奥のお地蔵さんもよくわかりません(汗
鉄砲館:1543年に伝わったポルトガル銃や国産第1号銃も
南蛮船をイメージした外観なんですね、とても特徴的です。駐車スペースは右手に15台分くらいあったでしょうか。入場料は大人440円でした。鉄砲伝来を含め種子島の歴史全般を学ぶことができます。火縄銃の実物を触れましたが結構重かったです。
浦田海水浴場:白砂がまぶしいほど美しい海水浴場は映えスポットだった!
島の北部にあって、入り江にあって波も穏やか。白い砂浜と碧い海がとても綺麗で透明度も抜群です。釣りやスキューバ、キャンプなどもできます。特徴的な建物は管理棟「シーサイドハウス」ですね。駐車場は十分な広さがあります。
さすが日本の水浴場88選に選ばれるだけあって、海と白い砂浜のコントラストはとても美しいです。写真ような映えるブランコから眺めるビーチは、周辺の緑ともあいまって最高の癒しですね。
喜志鹿崎:空気が澄んでいれば大隅半島や開聞岳も見える?
東シナ海の海流と太平洋の黒潮がぶつかるこのエリアは国際海峡に指定されていて、大型貨物船やタンカー、豪華客船などが行き交います。種子島北端にある喜志鹿崎灯台は海の安全を見守っているんですね。
灯台の裏手は展望台になっています。天気が良く、空気が澄んでいれば大隅半島や内之浦宇宙観測所も見え、島南端でのロケット打ち上げを確認することもできるそうです。戦時中は砲台も設置されていたんですね。
増田宇宙通信所:筑波宇宙センターへも稼働状況のデータを送ってます
島と東部に旧宇宙開発事業団の施設として1974年に設置されました。人工衛星からの電波を受信し、正しく機能しているかを監視したり、データを筑波宇宙センターへ送信しているそうです。また打ち上げられたロケットの追尾や飛行状態を監視する役割も担っています。
敷地は広大で、6基のパラボラアンテナのほかにも第1, 第2観測棟、通信棟、電力棟など多くの施設があります。第1観測棟には展示室があり無料で見学させていただくことができます。閉室時間10分前の到着でしたが、快く入室させていただけました。ありがとうございました。
ロケットの打ち上げ前後などは閉室となる場合もあるそうです。模型やパネル展示が中心ですが、とても興味深い内容が多かったです。自由見学は10名以下は予約不要です。事前に予約すると案内を尾根菓子することもできます。
ビジネスインながた:南種子町の清潔感のあるビジネスホテルは一人旅も快適!
南種子町にある国道58号沿いのビジネスインながた。飲食店のあるエリアまでは車が必要ですが、一人旅なので清潔感と価格を優先してこちらにお世話になりました。食事付きのプランもあります。ビジネスインですが釣り客が多いようですね。
ちょっとテーブルが散らかっている写真ですみません。シングルルームも紹介させていただきますね。宿の奥さんにも丁寧に対応していただき気持ちよく宿泊することができました。バス・トイレも室内にあります。
千座の岩屋:干潮時には千人も座れる大きな海蝕洞窟が現れる?
2日目(最終日)は朝早くから観光をスタート、宿から車で20分ほどで千座(ちくら)の岩屋に到着です。島の東側にあって荒波に削られた海蝕岩が見られるエリアにある海蝕洞窟になります。中に千人くらい座れるとの言い伝えから名付けれたらしい。干潮時には洞窟内に入ることができます。
宇宙ヶ丘公園:ロケット打ち上げ当日は多くの人が集まるらしい
南種子町民憩いの場としてキャンプ場も併設された公園です。公園内には展望台もあって、ロケット打ち上げ時には島内外から多くの人が集まるそうです。この碑は昭和58年の歌会始(お題「島」)において、上皇陛下(平成天皇:当時皇太子)種子島を想い詠まれたものとのこと。
門倉岬:鉄砲が伝わり日本の歴史が変わった場所
島の最南端にある門倉岬。ポルトガル人が乗った明国船(現中国)が漂着し、日本に鉄砲が伝わったとされるまさにその場所がここ。前之浜自然公園が整備され、鉄砲伝来紀功碑や御崎神社などがあります。
南種子町役場からコミュニティバスもあるようです。車ですと西之表港からひたすら58号線を南下して1時間半ほどでしょうか。公園内はアコウ、ガジュマル、ビローなどが生い茂っています。
「おじゃりもうせ」と歓迎の看板とともに鐘がありました。「幸せの鐘」って呼ぶらしいです。鉄砲伝来の地に幸せの鐘、ちょっと複雑な心境になりましたが、世界的に銃の無い社会を願いたいですね。
ロケットの丘展望所:宇宙への入り口の島であることを実感できる展望所!
宇宙センターへ向かう山の途中にある、センター内の大型ロケット発射台(射点)や格納庫が一望できる展望所です。打ち上げ時は射点から半径3km内は立ち入りが制限されるので、この場所から打ち上げを見ることはできないようです。
種子島宇宙センター:世界一美しいロケット発射場はまさに宇宙への玄関口だった!
島の南東部にある総面積970万平方メートルにおよぶ日本最大のロケット発射場は世界一美しいロケット発射場ともいわれています。海岸線と広大な芝生の緑がとても鮮やかです。
ロケット発射場選定で考慮された条件は、陸海空の安全に支障がないことや可能な限り赤道に近いこと(打ち上げには地球の自転を利用しているらしく有利に働くらしい)、必要な用地面積や土地造成の容易さなどさまざまあり、小笠原は日本に返還されたばかりで沖縄はまだ返還前だったことから種子島が選ばれたらしいです。
昭和58年、種子島宇宙センター内にある本格的な宇宙開発の展示館としてオープン。ロケットをはじめ人工衛星や国際宇宙ステーション計画、天体や衛星など宇宙開発に関するさまざまな展示があり、楽しく学ぶことができます。
国際宇宙ステーション(ISS)は日本、アメリカ、ロシア、カナダ、ヨーロッパの15カ国の協力で建設した有人実験施設で、日本実験棟である「きぼう」の実物大模型が宇宙科学技術館にあります。こちらでは無重力状態にいるかのような写真を撮ることができるので是非お立ち寄りください。(もちろん私も撮影しましたよ)
事前予約性で宇宙センター内のロケット打ち上げ関連施設などをガイドによる解説付きでご案内いただけるバスツアーが無料で行われています。制限エリア内はバスから降りることができなかったり、写真撮影が禁止されていますが、このバスツアーは絶対参加した方がいいと言えるくらい宇宙を実感できるのでお勧めです。
ここから先が制限エリアで、いよいよ大型ロケット発射台や格納庫に向かいます。携帯やカメラなどはバッグにしまわなければいけませんが、もうワクワクが止まりません。テレビでしか見たことない景色、宇宙への入り口がそこにはありました。
帰りに大ハプニング:鹿児島への飛行機が飛ばない!
種子島空港で鹿児島への飛行機の到着を待っていたのですが、到着するや否や機材トラブルで欠航とのアナウンス。翌日は普通に仕事なので鹿児島空港から羽田への飛行機に何が何でも間に合う必要があり、急遽タクシーで西之表港へ。高速線トッピーで鹿児島港に向かい再びタクシーで鹿児島空港へ。遅い便にしていたのが幸いし、なんとか間に合いました。同じ境遇の人と種子島から同伴したので費用も抑えることができました(汗
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