【香川県:女木島】鬼ヶ島伝説をこの眼で見てきたぞ!
瀬戸内海の島を全て廻ることは難しいとおもっていますので、瀬戸内国際芸術祭の作品を中心に、注目の島に上陸できるといいかなぁって思っています。直島、小豆島と訪れたので今回は女木島と男木島を駆け足で巡りました。両島の作品は屋内展示作品が多かったこともあり、2022年の作品は見られなかったものが多かったですが、女木島は鬼ヶ島伝説でも有名ですね。芸術祭以外の魅力もしっかり堪能できました。
高松駅:夜の高松駅はとても未来感溢れるイルミネーション
金曜の夜、仕事終わりに羽田へ直行し奥さんと待ち合わせ。夜の便で高松に入り、高松駅近くの宿に宿泊です。今回は女木島・男木島を巡る週末旅ですが、金曜日に高松入りして土曜日に観光、その日の夜に帰路について日曜日を休暇に充てるという、休息日を残しての弾丸旅です。
高松築港駅:こと電の起点からアートも始まっていた!
直島を訪れた際にも高松駅周辺に前泊したのでこの景色は 2度目なんだけと、やっぱり撮りにきちゃいますよね、高松に来た感を感じられます。
フェリー乗り場も目の前です。
高松港:めおんの縞々は島巡りのシマにかけている?
朝一番の8時高松発めおんに乗船します。雌雄海運(創業が鬼ヶ島開発って社名だったのも凄い!)が運航するフェリーめおんは、高松から女木・男木を一日6往復するそうです。初代めおん(現在のめおん2)は1998年竣工、縞々のめおんは2代目で2021年に竣工したばかり。
めおんは女木島へ向け定刻で高松を出発。途中で小豆島へ向かう Olive Line に抜かれていきました(汗
おおっ、これはヤドンやモンスターボールをあしらったポケモンバージョンですね。
女木港:観光案内所は「おにの館」!
高松港からは20分ほどで女木島の女木港に到着です。こちらは観光案内所にもなっているおにの館。さすが鬼ヶ島ですね。女木島のメインは鬼ヶ島洞窟の観光です。
船を降りたらおにの館でバスのチケットを購入。ええ、ええ、軟弱な我々は往復で買いましたとも(苦笑 あと、こちらの冒険手帳をもらっておくと良いです。鬼ヶ島大洞窟とのシャトルバスの時刻表と男木島・女木島のフェリーの時刻表も記載されています。健脚な方はここから歩くみたいですがバスでもかなりの距離感でしたよ。
鬼ヶ島大洞窟:桃太郎伝説で有名な鬼ヶ島に来たぞ!
女木港から10分ほど、絶対に離合できない山道を、生い茂る木の枝に車体を引っかけながらぐいぐい登ってきました(汗 車体の傷なんて気にしていられないんでしょうね。
さっそくこちらから鬼ヶ島大洞窟へ向かいましょう。営業時間は 8:30 ~ 16:30 です。お土産屋さんが営業している時間にはきびだんごが食べられるらしいのですが、朝一番で来たのでありつけませんでした(汗
まだ洞窟に入る前から鬼の人形が。このあともこのような人形にたくさん出会えたので、あんまり序盤から写真とらなくても良かったかな(汗
発券されたのは昭和初期で、自然にできた洞窟ではなく人工的に掘られたもののようですね。
入場券を購入する場所の向かいには瀬戸内海を臨む展望デッキが。ちなみに入場料は 600円でした。チケットと一緒にお菓子もくれます。
この後は洞窟内の鬼の写真が続いてしまうので、こういったところも紹介しておかないとね(苦笑
鬼ヶ島大洞窟内:いよいよ鬼のアジトに潜入するぞ!
こちらから洞窟内に入っていきます。私は身長が 180cmほどあるので、けっこう屈まないと入れないくらいでした。夏場でも中は涼しいので、長時間滞在するなら羽織るものがあるといいですね。たぶん10~15分ほどで充分楽しめると思います。
なるほど守り易くも逃げ易くもありって構造なんですね。瀬戸内海の島々にも軍事的な爪痕はいくつも残されているので、ここはどうなんだろうと勘繰ってしまいますが、昭和初期にはアメリカを中心に多くの外国人が移住していたらしいです。
これでもかってくらい鬼の人形がありますが、ひとつひとつ表情が違って愛嬌があるので少しホッコリします。鬼瓦はさすがに発掘されたものではないですよねぇ。
鬼のカラバリも様々ですね。黄色いトラ柄のパンツはあまり見かけなかったように思いますが勝手な思い込みでしょうか(汗
大きな盃はお賽銭入れのような意図で置かれたわけではないと思いますが、きっと日本人ですよね(苦笑
仏間もあるんですね。この洞窟から石仏が結構発掘されているそうなのですが、鬼ヶ島伝説というよりはどうにも覇権争いや貿易の匂いが感じられます。瀬戸内海はさまざまな魅力のある島が多いですね。
ついに桃太郎の人形も出てきました。昭和世代にはまるで赤胴鈴之助にしか見えませんでした(苦笑 鬼と友好的な表情にも心温まる?ただちょっと弱そうな桃太郎ですね。
出口が近づいてきました。カラフルな鬼たちがお見送りです。ここにはヒョウ柄のパンツがいましたね(笑
ちなみに桃太郎凱旋の絵がありますが、桃太郎が持ち帰った財宝は鬼たちが善良な人々から奪い取ったのもなのかな?(苦笑
と油断していたらラスボスがいました(笑
髪と繋がった髭を蓄え金棒を持っているなど、バス停の丘の上にいた鬼と同じでしょうか。一目でラスボスと解りますよね。
大洞窟出口:振り返って上を見上げてみよう!
洞窟を出ました。正面の看板に「振り返って上を見ろ!」と書かれていたので見てみると、おおっ、柱状節理が。男木島・女木島で見られるそうです。大きなものでは沖縄の久米島に隣接する畳石が有名ですが、こちらは安山岩ですね。男木島・女木島は玄武岩らしいです。
山頂広場:体力に余裕があったら行ってみよう!
洞窟出口にも山頂広場への案内板があります。帰りのバスの時間まで少し時間があったので、体力が残っていたわけではないのですが(苦笑 山頂広場を目指します。
展望台からは瀬戸内海や高松市街が一望でしたね。ちょっと小さくて見えにくいですが、正面の三角山(日蓮山)の中腹に日蓮聖人座像が見えました。
もうちょっと天気が良ければ綺麗な景色が広がっていたはず。
モアイ像:イースター島復建のために!
大洞窟からバスで女木港まで戻ってきました。男木島へ向かう前に女木港付近を散策しながらご飯を物色します。朝早かったので朝ご飯も食べてなかったからね。船からも良く見えたおにの館のすぐ隣にあるモアイ像。てっきり芸術祭の作品かと思っていたら、イースター島の復興でモアイ像の再建のためにテスト的に作られたものなんですね。
20世紀の回想:波音とともに素敵な音楽が聴こえてきそうだ!
モアイ像に並ぶように設置されているのが芸術祭作品の20世紀の回想。青銅でできたグランドピアノに4本のマストが刺さっている。もちろん弾けるわけではないけど、今にも瀬戸内海の波音とともに音楽が聴こえてきそうですね。
鬼ヶ島倶楽部:アンティーク雑貨とカフェ、昭和にはたまらない!
行動開始が早かったのでまだ朝ご飯を食べておらず、お腹がペコペコでしたので、乾いた喉を潤しながら何か食べられるお店を探して島内をあるいていたら、なんとも懐かしい雰囲気を醸し出しているカフェ鬼ヶ島倶楽部を発見!
店主もとてもダンディな方で、店内の撮影も快諾してくれました。古物商の許可を得てアンティークショップを兼ねた喫茶をやりたくて高松から移住されたんだとか。とてもいい雰囲気の中で美味しいコーヒーとモーニングをいただきました。
女木島名画座:古きアメリカのシアターを再現!
残念ながら中には入れなくなっていましたが、芸術祭開催当時はショートムービーも上映されていたようです。館内はまさにアメリカレトロな雰囲気らしいので見てみたかったなぁ。
女木の里:閉業してしまったけどブロック塀の壁画は健在
女木島島民の憩いの場所だった女木の里。今では利用されていないようですが、元女木小学校から続くブロック塀の壁画は残されていますね。この塀の前で写真を撮る外国人観光客も多くいらっしゃいました。女木島の魅力が凝縮されていますね。
福井コーポレーション:有限会社福井コーポレーションは鬼の台所!
そろそろ正午、男木島へ向かう前に女木島でお昼をいただきます。もともとは高松の建設会社の女木島営業所だったそうですが、現在は鬼の台所の異名を持つお食事処になっています。幟にあるホルモン焼きうどんをいただきました。奥さんは看板メニューの鬼うどん。
カモメの駐車場:女木港の防波堤と防潮堤に並んで鳴いています
20世紀の回想やモアイ像の後ろにも映っていましたが、女木港の防波堤・防潮堤にずらりと並んだカモメ型の風見鶏みたいなもの。くるくる回ると軸からキューキューと音が発せられ、まるでカモメが鳴いているかのようにも聞こえます。では男木島へ向かいます!
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