「スカイラーク」前篇(SKYLARK)~ジョニー・マーサー徹底解剖8
わ~い!深夜のファミレスだ~い!
前回のラストで言うたけど、ホンマに来るとは思わんかったわ。
なんだか打ち合わせしてるみたいな気分だね。
うちらが編集者で、おかえもんがネームやアイデアに苦労してる作家。
何か言った?
ところで、ヨナタンでよかったかな?
ヨナタン言うな。ジョナサンや。
ごめんごめん。つい聖書風に読んでしまうクセが…
そういえばさ…
ジョナサンといえばカモメなのに、ジョナサンのロゴにはカモメのマークが入ってないんだね。
当たり前やろ。
ジョナサンは「すかいらーく」グループやで。
なんで会社名が「SKYLARK(ヒバリ)」なのに、関係あらへん鳥「かもめ」をロゴに入れるんや?
ひばり?美空?
これも「隠れゴスペルソング」だ。
1番の舞台はゲッセマネ。
「夜のグラス」とはイエスが祈りの中で言及した「運命の杯」のこと。そして「口づけ」とは「ユダの接吻」だね。
そして2番の舞台はゴルゴダの丘。
いきなり「丘の上のホテル」だもんね。そして「心の灯り」が消えると「小雨」が降る。人間としてのイエスが死んで雨が降ったことの引用だ。
3番は「復活の預言」について歌われる。だから残された女は「祈る」わけだ…
「美空ひばり」っちゅう芸名もアヤシイな。
ジョニー・マーサーの『SKYLARK』を意識した名前とちゃうんか?
かもね。
ちなみに「すかいらーく」だけど、これは創業の地が現在の西東京市「ひばりが丘団地」だったので、「ヒバリ」の英語名「skylark」から付けられたそうだ。
美声で歌いながら天高く舞い上がるヒバリの姿に、あやかったわけだね。
ヒバリは漢字で「雲雀」と書くほど、天高く舞い上がることで知られている。
「告天鳥」や「叫天子」とも呼ばれるんだ。
すかいらーくのヒバリは、体もデブだし、眠くてヤル気なさそうだし、あんまり天高く飛べそうにない感じだけどね(笑)
失礼なこと言うな、ボケ。
すかいらーくの株価もヒバリ同様に天高く上昇中やで。知らんけど。
ヒバリは春の繁殖期にオスが鳴きながら天高く舞う行動(揚げ雲雀)をとることから、古来より縁起物とされ、「春の代名詞」とされてきた。
和歌や俳句の世界でも「春の季語」だよね。
『うらうらに照れる春日に雲雀上がり心悲しも独りし思へば』
(大伴家持:万葉集)
『永き日を囀り足らぬひばりかな』
(松尾芭蕉)
などが有名だ。
そしてこれは日本だけではなく、西洋社会でも同じこと…
ヨーロッパでも古くからヒバリは「春の吉鳥」とされてきた。
イースターの季節、ヒバリが囀りながら天高く昇っていく姿は、十字架で死んで天の父のもとへ帰ったイエス・キリストに重ねられてきたんだ…
春の季語なのは知ってたけど、「ヒバリ=イエス・キリスト」説は初耳だぞ。
この絵を見てごらん…
スコットランドのバンド「SKYLARK」のアルバム『ALL OF IT』のジャケットなんだけど、ヒバリはイエスのイメージに重ねられているよね。
ヒバリが飛び立つ木の両脇の木は、イエスと共に十字架に架けられた二人の罪人の十字架…
その下にいる男女は、イエスの死を見届けた二人、最も愛された弟子ヨハネと母マリアのモチーフだ…
だから「すかいらーく」のヒバリは、半分閉じた虚ろな目をしているんだよ…
十字架の上で、意識が朦朧としながら最期の言葉を発したイエスをイメージしたものだから…
もうええ!オッサンのウンチクは腹いっぱいや!
ストップ!ひばりネタ!ダメぜったい!
呼んだ?
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