「どのようにして曲ができたのか」♯1



思えばこれまで僕は「自分がどのようにして曲を作ってきたのか」みたいな話をほとんどしていない。というか、そんな話をいちいちする人もあまりいないように思う。理由は簡単で、「野暮だから」なのだろうと思う。

なぜ野暮なのかといえば、「この歌詞はこのような意味で書いていますよ」とか、「ここはこのような狙いで、こんな風な展開と進行にしていますよ」とか、説明された分だけ、曲を聴く人の頭の中で世界が固定化し、想像に広がりを持たせにくくなるからだと思う。


でも先日、文字だけのツイキャスをしている時に(音声はミュートして、タイムラインに僕も書き込むという奇妙なツイキャスである)、「月額マガジンの会員さん向けに何かやりたいのだけど、何かないかなぁ」と視聴者さんにお話したところ、「それぞれの曲の制作秘話や裏話的なものが聞いてみたい」というご意見があった。

それを観て僕は、「今の自分から当時の視点に振り返ることを最近やっていなかったし、なんとなくやってみたいかも」という気になった。

といっても、前述の通り、説明は多少のリスクも伴う。

僕は聴き手の想像を固定化させたいわけではない。
単純に僕は、「僕はこのように考えてましたけど、あくまで想像の仕方の提示であって、あなたが僕の知らない世界をすでに見つけていたなら、それも立派な解答の一つであると思いますよ」ということが伝えたい。

ただ道が一つなのではなく、いろいろな順路があるのだ、ということが楽しんでいただけたら、という感じです。


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第一回目は「ナイトメアシンドローム」という曲。

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