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重なり合った偶然の末に天職と出会う25

昭和63年から平成7年までに起こった事

私が社会人になったのは昭和63年(1988年)4月。 
以降数年は百貨店にとっても日本にとっても大きな変動の数年でした。。。

平成元年

 百貨店に入社して
 1年もたたない翌年の昭和64年(1989年)1月8日から平成元年に改められました。 
 私にとっては初経験の改元でした。
 その頃の百貨店は年末は31日まで営業し、新春は4日から営業でした。百貨店でも正月3日はしっかり休んでいた頃があったんです。年が明けて初売りが始まって間もなく、元号が平成に変わりました。

 元号が変わると世の中でも様々事が大きく変わりました。
 職場で発生したことで一番覚えているのは領収証、伝票の類がすべて昭和から平成に手書きで修正しなければならない事でした。
 手書きの領収証も伝票類も、すべて昭和  年  月  日 という様にあらかじめ印刷されています。それらを発行する際すべて「昭和」の文字を二重線で訂正し手書きで「平成」と書き直さなくてはならない為1手間増えた事が結構面倒でした。

時代の移り変わりイメージ

消費税導入

その年
 平成元年(1989年)4月から日本で初めての消費税がスタートします。はじめは3%でした。
 
商品代金に3%を上乗せするためにお客様に説明し商品代金に1.03を電卓で掛け算した金額をお客様からお預かりする。
 小数点以下は切り捨て。今では当たり前ですが、導入当時は電卓にも税込みボタンとかも無く、
毎回1.03を掛けてお客様にご案内することに慣れるまで大変手間取りました。
 接客の際は全員必ず電卓を持っていないと接客できないようになりました。
 レジはレジの専門の方々が、店内の数百台のレジすべて、徹夜で1晩にして消費税対応の設定に、手作業で変更してくれました。

電卓イメージ

バブル崩壊

 さらに平成3年後半(1991年)からはバブル経済崩壊が始まりました。
 
贅沢の極みと言える百貨店の売り上げはどんどん急激に落ち込み始めます。毎年売り上げは前年割れ、本当に悲惨な状態でした。 バブル経済期は私達が入社した、1988年ころから1991年頃と言われています。その頃は1億円の絵画が売れたりしていたんです。家とか車なんかも売っていました。何もかも売れなくなりました。((+_+))

バブル経済崩壊イメージ

阪神大震災

 そして平成7年(1995年)バブル崩壊の影響が続いている最中に阪神淡路大震災が発生しました。関西は未曽有の大打撃を受け、百貨店だけでは無く、経済そのものが根底からひっくり返されてしまいました。 その年は戦後50年の年でもありました。

その後

その後
元号は  平成→令和 と変わり
消費税は 5%→8%→10%と移り変わり
リーマンショック(2008年)を経験し
東日本大震災(2011年)が発生し

 日本には次々と社会全体を揺るがすような事態や時代の変遷があましたが、
 考えてみると、
 私が百貨店に入社した1988年から数年間はバブルの絶頂期を経験し、その後どん底を経験するまで、まさに、社会的ショックの縮図の様な、日本にとって戦後高度経済成長のあとで初めて経験した大きな挫折の時期だったと言えるのだと思います。
 
2000年私の居た百貨店は大手企業で初の民事再生法の適用になり、事実上の倒産に至ってしまうのでした。


時代の移り変わりイメージ

次回に続く 百貨店の話はまだしばらく続きます。悪しからず!(^^)!

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