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E139:チカラってどうやって抜くの?

今日は54日目です

今年はじめ、冬の雪道で派手に転んで以来
片方の腕がまっすぐ上げられなくなった。
以来、数ヶ月。かなり長引いている。

四十肩とか、五十肩とか、もはやそんな名称はどうだっていいけど、とにかく痛い。

で、さらにリハビリがツラい。
こいつはわざと俺にグリグリやってるのではないか?
そんな錯覚を起こして、やんのかステップを踏みたくなるほど、ツラいのである。猫じゃあるまいし…。

自分じゃわからないけど、きっとリハビリ台の上でヒーヒーのたうち回っている私って、世界一カッコ悪いのだろうな…

こんな瞬間に、若い頃の私がタイムマシーンで到着したら、幻滅するか、腹抱えて笑うか、どちらだろう…。

あまりに痛い、こればっかりは、お得意の妄想も役に立たない。

(なぜ俺は、お金を払ってこんな痛みに耐えなきゃいけないんだ!)
そんなふうに逆ギレしたくなるけれど、リハビリの先生に怒ったって仕方がない。


ところで、このリハビリ時のやりとりの中で、
私が困っていることが

「力の抜き方がわからない」という問題である。

「源太さん、力が入ってると余計に痛いですよ。はーい、力を抜いてくださーい」

「抜いてます」

「いいえ、めちゃ力入ってます笑」

「やっぱり?」

「難しいでしょう、でも、意識して力を抜くことを覚えないと、余計に筋肉が凝り固まってしまいます」


理屈はわかっているのだけれど、先生がぐりぐりするので、当然力が入るわけで、世の中の人はそんなに簡単に力が抜けるのだろうか?

それとも自分だけが超絶不器用なのだろうか?


「力抜いてください」
「力抜いてます」
「いいえ、力入ってます」

このような、間の抜けたやりとりは、
毎年人間ドックの胃カメラの際にも繰り広げられる。
もう10年近く連続で、こんなやりとりが続いている。

意識して力を抜くというのは、
実は相当難しいテクニックなんじゃないか?


なんてことを考えていると、また力が入っていたらしい。

「はーい。力抜きましょう」
「抜いてますよ!」
「いや。入ってますって!笑」
「だって痛いですもん!」
「そうですね。知ってますよ。でもがんばりましょう」

おいおい、その、知ってますよ、って何?(苦笑)
あんたのお父さんくらいの年齢だよ。
もうちょっと優しくしておくれ…。泣


こんなやりとりをずっと繰り返している。
そして今日も私は、リハビリ台の上でのたうち回るのである。

あーあ、憂鬱だ。

このリハビリの時だけ、
コピーロボット源太2号みたいな奴に、やらせたい…。

【66日ライラン 超絶テンションの低い54日目】

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