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「寄り」と「引き」を使って、奥行きのある文章を書こう。【書くコツ#6】

普段、文章を書く時って「私」の目線で書くことが多いと思います。

たとえば「今日、私は◯◯へ行きました」とか「最近私は◯◯を推してる」とか「私は◯◯だと思う」とか。

これらは、映画やドラマでいうところの「私のアップ(寄り)の画」。

顔のアップだったり手元のアップだったり、そういう画角をイメージしてもらうと、分かりやすいかと思います。

映画やドラマでは、そういう寄りの映像だけではなく「引きの画」もありますよね。

学園ドラマなら、学校の校舎の映像。
医療ドラマなら、病院の外観の映像。
主人公が街を歩いているところを遠くから撮っている映像や、駅のホームで電車を待っている映像など、引きの画がが入ることで「どういう場所にいるのか」「どういう状況か」が分かります。

もしドラマを見ていて、1時間ずっと主人公のアップばかりだと、単調で飽きちゃいますよね。

文章にも、これと同じことが言えます。

ずっと「私」目線の話ばかり続くと、単調でつまらない印象を与えてしまいます。

たとえば…
「私は昨日、美味しいイタリアンのお店に行った」としましょう。

「友達おすすめのイタリアンレストランに行ってきました」「前菜の盛り付けがとても美しかったです」「旬の牡蠣は濃厚でした」というような、料理の内容や感想。これが「アップの画」。

料理の美味しさや感想は伝わるけど、それだけで終わってしまいます。

では、「引きの画」を入れるには、何を書けばいいのでしょうか。

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