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今までの人生で、一番高いランチを食べた話。

「休日に贅沢なランチを食べた」と言われたら、幾らぐらいを想像するだろう。
3,000円?5,000円?1万円?2万円??
ちなみに私は、3,000円を超すと「今日はちょっと贅沢したな〜」と感じる。

普通に1人で食べるランチなら1,000円未満。
友達とでかけたついでに立ち寄るランチなら2,000円未満。
お店を選んで予約して、誰かと行くなら、3,000円前後。
「たまにはさ!奮発しよう!贅沢ランチよ!」と気を張って行く時が5,000円前後。

これがだいたいの目安。

そんな私が昨日、今までの人生で一番高いランチを食べた。
その価格は、15,000円。消費税、サービス料込。
私にとっては「超絶最高に贅沢」である。

そんな贅沢をするなんて、何かの記念日かと言われたら、別に何の日でもない。ただの10月8日、木曜日。大安。

では一体なぜ、そんな高級ランチを食することになったのか。

それは数日前、とある人と会った時に「今週、東京に行くのだけれど、どこか良いお店知りませんか?」と聞いたのが始まりだった。

その人はわりと美味しいお店を知っていそうだったので、半分軽い気持ちで聞いてみたら候補に出されたのがこちらのお店だった。

港区六本木にある「うかい亭」さん。
知らなかったので検索してみたら、一番お安いランチで9,900円。サービス料別。

思わず「たっか!」と言ってしまった。だって高い。上限5,000円だから。

「高いけど間違いなく美味しいよ〜」と言われ、そりゃそうだろ10,000円も出して不味かったら驚愕だわ!と思ったので、スルーしようとした。

のだけども。

家に帰ってからランチのお店どこにしようかな〜と思ったとき、もう一度「うかい亭」を検索している私がいた。

何が食べられるんだろう?
どんなお店なんだろう?

私はそんなに舌が肥えている方ではない。
今まで、そんなに不味いと思うものに出会ったこともないし、ファミレスのちゃーはんでも冷凍のパスタでもコンビニ弁当でも、なんでも美味しいと思う人間だ。
うん。わりとバカ舌だと思う。

だから1万円のランチは多分、ていうか絶対、1000%美味しい。

でも、『そこにくっついてくる「サービス」は一体どんなものなんだろう』という興味が湧いたのだ。
いわゆるホスピタリティーというもの。

どんな風に楽しませてくれるんだろう?
どんな気持ちを味わえるんだろう?

そう思ったら、行きたくなってどうしようもなくなって、気づいたら予約をしていた。
しかも1万円じゃなくて、もう一つ上のコース。
だって、いまならGotoイートでポイントつくし、一休からなら1割引だったんだもん。
こうなったら贅を尽くしてやろうじゃないの。(半分ヤケともいう)

そしていよいよ昨日、六本木のうかい亭さんへ行ってきました。
にこやかな店員さんに案内されたのは、こちらのお部屋。

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オーマイガー。ゴージャス。アンビリーバボー。

こちらで「季節の前菜」「料理長おすすめの逸品」「栗のスープ」「から月帆立貝」「うかい特選牛ステーキ」「ガーリックライス」をいただきました。

帆立やステーキは、目の前の鉄板でシェフが焼いてくれるのだけど、焼いているところを見るのは新鮮だし、シェフとウェイターさん(っていうの?サービスのの方)との掛け合いが面白かったりして、すんごく楽しかった。

「鉄板焼き」ということもあるかもだけど、そんなに肩肘張ったお店ではなくて、すごく感じ良くあたたかく接していただけて、それがとても居心地が良くて、幸せ空間だった。

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味は言うまでもなくめちゃくちゃ美味しい。どれもが美味しい。
このホタテなんて信じられないぐらい美味。
人生で食べたホタテのなかで一番美味しかった。間違いない。

そしてメインのお肉。
お肉は赤身(ランプ肉)と、霜降りサーロインを友達と半分こ。

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この時、シェフに「お肉を美味しく焼くコツは?」と聞いたら、
「こういうこと言うと気持ち悪いかもしれませんが…お肉自身が焼かれていることに気付かないように焼くことを目指しています」
と言われて、シェフって職人なんだなあ…なんて思ったりした。

こだわりとかシェフになったいきさつとか、そんな話を聞きながらいただくお肉は、とってもとっても美味しかった。
ひさびさに「肉食べた〜〜!」って感じがした。最高。アイラブお肉。

そして、美味しい美味しいと、喜ぶ私たちをにこにこ見守るウエイターさん。ほどよい加減で声をかけてくださるのが、すごく心地よかった。

もうこの時には「来てよかったなあ…」と思ってた。
ていうか、部屋に入った瞬間から多分思ってた。

食事が終わった後は、ロビーに移動してデザート。
私はプリンをいただいて、ああお腹いっぱい…幸せ…とまどろんでいたら「マドレーヌが焼きあがりましたので、お持ちしてもよろしいですか?」と声をかけられ、運ばれて来たのがこちら。

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焼きたてなので熱々。外さくさく 中ふわふわ。しかも生クリームもふんだんで甘さ控えめで、マジで超絶死ぬほど美味だったんだけど、

何しろもう私のお腹は破裂寸前でして…。

「ああ美味しいんだけど、多分本当はもっと美味しいんだろうなあ」と思いながらいただきました。
一人暮らしを始めてから少食になった自分が悔しい…!
もっと大食いになってリベンジに来てやる…!!!

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しばらくここでまったりしてから、帰路の途についた。
心もお腹も満タンだった。

15,000円のランチは、決して安くない。
高級だ。ていうか超高級だ。

でも私ももう44歳。まもなく45歳。
こういうお店や味やサービスを経験できてよかった。
いやほんとに。行ってめちゃくちゃ良かったよ。
めちゃくちゃ美味しかったし、癒されたし、楽しかった。

また行けるようにがんばろう。そう思えた。
ありがとう、高級ランチ。

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