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年を重ねるほど減っていく「未知との遭遇」を大切にしたい。

最近TVerが古いドラマを大放出している。
その数なんと200本。

そんな数ある懐かしいドラマの中で『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス』の2007年版(堀北真希ちゃん主演の方)を見た。

いやはや懐かしい。
そして豪華。
イケメンだらけで目が潤う。
ありがたや。

…というイケメン談義じゃなくて、ドラマの中で「いいなあ」と感じたセリフがあったので、書き残しておこうと思う。


それは、主人公の堀北真希ちゃんのお母さんのセリフ。

「嫌いだったスカートを履いてみたら『すっごく似合う』って言われたり、見るのが怖かったホラー映画がすっごく面白かったり、人は触れてみて分かることがいっぱいあるの」

いつもと同じ選択の方が楽だし、新しいチャレンジは勇気が必要。
だけど「未知との遭遇で、素晴らしさに気づけるのよ」とお母さんは言った。

人間、年を重ねれば重ねるほど「未知」は減っていく。
幼い頃はしょっちゅう「はじめて!」と出会えたけれど、大人になるとそうもいかない。

それでもまだ20代の頃は、社会人になって知らないことがいっぱいあったり、レストランで食べたことのないものを食べたり、まだまだ「はじめて!」と出会う機会がある。

けれど、40代にもなると「はじめて!」と出会うことは激減する。

普通に生活して遭遇することはほぼ経験済みだし、日々はルーティンになりがちだし、選ぶものも「私はこういうのが好き・嫌い」って決めてかかってしまいがち。

たとえば、服のジャンルも一度「私には似合わない」と思ったら二度と選ばなかったり、他の物事も「私これ苦手」と思ったら二度と近づかなかったりする。私だけかもしれないけど。

さらには、新しいことをはじめるハードルは高くなる。
「こんな歳からはじめてもねえ」そんな風に思って、避けてしまったりする。

でも、人生80年。
そう考えたら、まだまだ先は長い。

激減してしまったとはいえ、「はじめて!」はまだ世界にたくさんある。
それを探しにいけばいい。

毎日、未知と遭遇するのは難しいかもしれないけど、月に1つでも未知と出会っていけたら、人生の幅は広がるんじゃないだろうか。

それに、昔「苦手」とか「似合わない」と思った何かが、もしかしたら時を経て「好き」に変わっているかもしれない。
「はじめて」とは少し違うけど、それが何か新しい扉が開くきっかけになるかもしれない。

ドラマのお母さんみたいに、嫌いだと思っていたスカートが「似合う」と言われたり、苦手だと思ってたホラー映画が面白かったり、そういう新しい発見があるかもしれない。

年を重ねると、自分から動かない限り、日々は同じことの繰り返しになってしまいがちだとすごく思う。
その方が楽だし、安全安心だと思うから。

だけど一度きりの人生、たまには新しいチャレンジをしてみよう。
小さなチャレンジでもいいから。


もうすぐ春。
さあ、どんな「はじめて」をやってみようか。

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