年を重ねるほど減っていく「未知との遭遇」を大切にしたい。
最近TVerが古いドラマを大放出している。
その数なんと200本。
そんな数ある懐かしいドラマの中で『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス』の2007年版(堀北真希ちゃん主演の方)を見た。
いやはや懐かしい。
そして豪華。
イケメンだらけで目が潤う。
ありがたや。
…というイケメン談義じゃなくて、ドラマの中で「いいなあ」と感じたセリフがあったので、書き残しておこうと思う。
それは、主人公の堀北真希ちゃんのお母さんのセリフ。
いつもと同じ選択の方が楽だし、新しいチャレンジは勇気が必要。
だけど「未知との遭遇で、素晴らしさに気づけるのよ」とお母さんは言った。
*
人間、年を重ねれば重ねるほど「未知」は減っていく。
幼い頃はしょっちゅう「はじめて!」と出会えたけれど、大人になるとそうもいかない。
それでもまだ20代の頃は、社会人になって知らないことがいっぱいあったり、レストランで食べたことのないものを食べたり、まだまだ「はじめて!」と出会う機会がある。
けれど、40代にもなると「はじめて!」と出会うことは激減する。
普通に生活して遭遇することはほぼ経験済みだし、日々はルーティンになりがちだし、選ぶものも「私はこういうのが好き・嫌い」って決めてかかってしまいがち。
たとえば、服のジャンルも一度「私には似合わない」と思ったら二度と選ばなかったり、他の物事も「私これ苦手」と思ったら二度と近づかなかったりする。私だけかもしれないけど。
さらには、新しいことをはじめるハードルは高くなる。
「こんな歳からはじめてもねえ」そんな風に思って、避けてしまったりする。
でも、人生80年。
そう考えたら、まだまだ先は長い。
激減してしまったとはいえ、「はじめて!」はまだ世界にたくさんある。
それを探しにいけばいい。
毎日、未知と遭遇するのは難しいかもしれないけど、月に1つでも未知と出会っていけたら、人生の幅は広がるんじゃないだろうか。
それに、昔「苦手」とか「似合わない」と思った何かが、もしかしたら時を経て「好き」に変わっているかもしれない。
「はじめて」とは少し違うけど、それが何か新しい扉が開くきっかけになるかもしれない。
ドラマのお母さんみたいに、嫌いだと思っていたスカートが「似合う」と言われたり、苦手だと思ってたホラー映画が面白かったり、そういう新しい発見があるかもしれない。
*
年を重ねると、自分から動かない限り、日々は同じことの繰り返しになってしまいがちだとすごく思う。
その方が楽だし、安全安心だと思うから。
だけど一度きりの人生、たまには新しいチャレンジをしてみよう。
小さなチャレンジでもいいから。
もうすぐ春。
さあ、どんな「はじめて」をやってみようか。
あなたは?どうする?
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