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電車で隣に座る男性にモヤっとした話。

昨日、電車に乗っていた時のこと。

隣に座る男性(推定20代中頃)が、音出しでスマホゲームをはじめた。

電車とか街中でもたまに音出しの人がいるから(特に異国の方はYoutubeを音出しで見てたりする)、そういう感じの人かなあ、隣イヤだなあ、うるさいなあ…なんて思っていたら、さらに音量を上げはじめた。

「いやいやちょっとうるさいよ…」と彼を見ると、耳にはイヤホンが。

これはもしや、ワイヤレスの接続がうまくいってないことに気づかなくて、音量上げてるパターンですかね。

彼はさらにどんどん音量を上げ続け、とうとうボリュームマックス。

ゲームの軽快なBGMが車両に響き渡る。

イヤホン越しでも聞こえるようになったのか、満足げかつ無表情でゲームに取り組む彼。

平日のお昼時で車内に人は少なかった。
それでも、みんなちらちらとこちらを見ている。

これは…隣に座る私の使命なのか…。

なんというか、いわゆる「オタク」っぽい風貌の彼は、無表情だし愛想悪そうだし無精髭だし頭ぼさぼさだし、あんまり関わりたくないけど(大変失礼ですよねごめんなさい)隣に座ってしまったからには仕方ない。

意を決して、彼の肩をとんとんと叩き、スマホを指差して「音量が」の「お」を言った瞬間、彼は「…あぁ」と小さく言ってそのまま音量を下げた。
一瞬もこちらは見なかった。

「いや『あぁ』てあんた」と思いながら、彼のスマホを指差した左手を、そっと自分のスマホに戻した。

なんというか「私、あなたの身内じゃないけど?」って言いたくなるような「…あぁ」だった。


だいぶモヤっとしながら、じゃあ私はどう言って欲しかったんだろう?と考えた。

たとえば「うわー!ごめんなさい!ありがとうございますー!」と全力笑顔だったら。
それはそれで怖い。ちょっと恐縮する。

じゃあ自分だったら何て言うだろうか。
「わ!すみません!」かな。
多分めっちゃ焦ってるから、無表情で言っちゃうと思う。
で、音量下げて落ち着いてから、隣の人に会釈するかなあ。

もちろんそれは私がそうするってだけで、正解はない。
「…あぁ」でも「ありがとうございます!」でも、いっそ無言でもいいのかもしれない。


そういえば、前にこんな記事を書いた。

日々暮らしていると、相手が自分の思った通りの反応をしてくれないときに、「なんで〜〜してくれないの?!」「普通〜〜するでしょ!」と自分の気持ちや自分の「常識」を押し付けたくなってしまうことってある。
でもそれってよく考えたら、非常に大きなお世話だし自分勝手な話。

そう。
だから別に「…あぁ」でもいいんだよね。
その人の自由なんだから。

と自分に言い聞かせながらも。


赤の他人に「あぁ」はないよなあ、やっぱり。
と思ってしまう私だった。

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