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映画感想文

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#note映画部

帰り道、今の私ならやれそうな気がする…そんな気持ちにさせてくれた映画『ザ・ファブル』。

アクション映画を観た帰り道、なんだか「私、いつもより強いかも」なんて気がしちゃったことってないだろうか。 今日の私がまさにそうだった。 「今の私なら、6秒で倒せる」 電車で、目の前に立つ細身の男性を、どうやったら倒せるか想像をしてみたりした。 まずは膝か。それとも脛か。 想像の中の私は、めちゃくちゃ機敏だ。 でも実際は全然機敏じゃないし、もちろん倒してもいない(当たり前だ) 私をそんなに強気にした映画はこちら。 『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』。 どんな相手も6

人は誰かのためなら前を向ける。それが人間だろうと猫だろうと。

Netflixで「ボブという名の猫」を観た。めちゃくちゃ良かった。泣いた。 猫が出てくるだけの映画じゃなかった。 あらすじはこんな感じ↓ ロンドンでプロのミュージシャンを目指すジェームズは、夢を果たせず、薬物に依存、家族にも見放され、ホームレスとしてどん底の生活を送っていた。そんな彼のもとに迷い込んできた一匹の野良猫。足をケガしていたその猫はボブと命名され、ジェームズはそんなボブを有り金をはたいて看病する。それ以来、いつも一緒に行動をともにするジェームズとボブ。そんな彼ら

自由とは 孤独とは 家とは 家族とは。そして、幸せとは一体。

映画『ノマドランド』を観た。 先週、急に時間がぽっかりと空いてしまい「どうしようかなあ。そうだ、映画でも観るか〜」そう思い立ち、その時たまたまちょうど良い時間に上映していたのが『ノマドランド』だった。 この映画がアカデミー賞作品賞の有力候補だとか、前哨戦と言われる映画祭で受賞したとか、評判が良いのは知っていた。 けど、全然観に行こうとは思っていなかったし、もし時間が合わなかったら違う映画を観たと思う。 それぐらい軽いノリで観た映画だった。 でも、すごく、いろんなこと

正義を貫けるか、自分を守るか〜映画『新聞記者』

2020年に開催された第43回日本アカデミー賞で、「最優秀作品賞」「最優秀主演男優賞」「最優秀主演女優賞」を受賞した『新聞記者』。 恥ずかしながら、公開時にはこの映画の存在をまったく知らず、アカデミー賞受賞で知った。 「面白そうだなあ」と思いつつも、なんとなく内容が暗そうで手がつけられないまま時は過ぎ。 今日ちょっと時間が空いたので観てみた。 あらすじはこちら↓ 東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)は、送り主不明の「医療系大学の新設」に関する極秘文書を元に、許認可先

【個人的感想】ちょっと今から仕事やめてくる

感想:それがたとえ懺悔だったとしても、人を救えるのは結局人なのだ。 あと、人は死ななければなんとかなる。本当にそうだと思う。人生いつからでもどこからでもやり直せる。生きてさえいれば。 まずは簡単にあらすじから。 ブラック企業で働く青山(工藤阿須加)は、ノルマ・長時間労働・上司のパワハラで精神的に追い詰められていた。疲労のあまり意識を失い電車にはねられそうになったところをヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男に助けられる。幼なじみだという彼に心当たりのない青山だが、ヤマモトに出会っ