マガジンのカバー画像

変化の予兆

15
変曲点の可能性やサインポストの収集
運営しているクリエイター

#変化の予兆

変化の予兆:SCENARIO INSIGHT WORKSHOP

EXIT FILMの田村さんたちが企画したワークショップ「SCENARIO INSIGHT WORKSHOP ポストコロナの未来洞察ワークショップ」に誘ってもらった。 EXIT FILM自体は、シネマ的な映像表現を得意とするチームだ。 今回のワークショップも、映像制作の中のシナリオ制作の部分を大胆に取り入れた手法になっている。いわば、【シナリオ・プラニング】×【シナリオ・ライティング】という2つの異なる考え方をないまぜにしているところに面白さがある。 【シナリオ・プラニ

変化の予兆:Build Back Better

北里大の人を中心としたコミュニティと関わる活動が新型コロナの影響で延期が続いていた。「だったらZoomを使いましょう」ということになり、そのための一歩がはじまった。 元々、北里大の人はこの何か月か授業等でZoomを使っているので、そのリソースを少しだけ外に向けて開けば、ずいぶんと大きな力になる。今日の最初の一歩では、OT(作業療法)の先生が少し話をした。面白かった。 話の中で、オーストラリア作業療法士協会のHPに精神科作業療法士のLorrae Mynard 氏による「No

変化の予兆:京都ソリデールとは【連帯】の意

京都ソリデールという取り組みがある。京都府の事業だが、和風に【次世代下宿「京都ソリデール」事業】と表現されている。事業目的は『若者(一人暮らしの大学生等)へ低廉で質の高い住宅確保と自宅の一室を提供する高齢者との交流を図る、同居マッチングシステムを構築』とある。 ソリデールはフランス語で「連帯」の意。つまり、よくよく目を凝らせば、和風な事業名と目的の中に、若者と高齢者との【連帯】を求める精神がある。 下宿は連帯。「ともに生きるではなく」、「支えあう」でもなく、連帯と言い切っ

変化の予兆:コラージュ

最近はあまり見かけなくなってしまったけれど、あるいは、私の身近ではなくなってしまっただけかもしれないけれど、MADムービーが好きでよくみていた。 小説を読んだりしたときに、映画以上にリアルに風景を見ているような気がするときがある。たとえば『風と共に去りぬ』。火災の街を馬車で逃げるシーンは小説を読んだときの映像を映画よりずっとリアルに感じていた。 MADムービーはそれに近い。アニメのシーンがモンタージュされ、もう一つの物語が生まれる。その再構成される感じが好きなんだと思う。

変化の予兆:ユニークさからの帰結

ユニークであることが良いとされていると思う。それが風潮なのだ。 2003年に流行った”世界にひとつだけの花”は、No.1になるかわりにOnly Oneになれという。良い歌だなと思う。曲もいいし、歌詞もいい。 この歌が流行った頃、子どもは幼稚園に通っていた。運動会では子どもたちはこの歌に合わせて踊った。この歌を聴くと思い出す。タンスの奥にはそのときのビデオがある。 ユニークさとは他と違うこと。一番でなくてよい、他と違ってよい。それは祝福と呪いだ。人はそんなには違わない。

変化の予兆:いまなぜ福祉・介護の分野でZoomなのか。

認知症に関わるウェブメディア「なかまぁる」の記事の中で、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)が行っている「Zoom練習会」についてもご紹介いただいた。 各地の認知症カフェを取材してこられた コスガ 聡一 (Soichiro Kosuga)さんが、愛知県の田中恵一さんのカフェを取材されたのがきっかけ。そして田中さんはDFJIの「Zoom練習会」を応援してくれている。 DFJIでは、2017年の夏からすでに2年半以上、Facebookグループ「DFJI-Zoo

Citizen Science:アマチュアによる科学的調査および研究

Civic Techという言葉がある。似たような言葉でCitizen Scienceがある。両者は似ているがその意味するところはかなり違う AFPが伝えた下記の記事はCitizen Scienceの典型的な例だ。ドイツのドイツ・ライン地方の田園地帯で、世間から変人扱いされながら30年近くにわたってこつこつと8000万匹の昆虫を採集してきた昆虫学愛好家グループが、この地域に生息する飛行昆虫の全生物量(生物体の総重量)が調査期間内で76%も急減していることを発見したというのだ。