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鑑賞*木の芽和しづかな夜のはじまりぬ

辻前 玲子

筍を剥く、茹でる、山椒の葉を千切る、擂鉢で擂る、具材に味噌などの調味料を混ぜる、器に盛る。

台所に入って初夏の奢りの食材と対話する。

その時間もまた贅沢である。

静かな夜は、このときからすでに始まっている。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』令和二年十一月号) 

写真/農林水産省Webサイト(たけのこの木の芽和え 京都府 | うちの郷土料理:農林水産省 (maff.go.jp)

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