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歳時記を旅する4〔夜の秋〕後*尾を立てて寄り来る猫や夜の秋

磯村 光生

(平成九年作、『花扇』)

猫が尻尾を垂直に真っ直ぐ立てる時は、嬉しさや甘えたいなどの感情を表している。
特に、尻尾を立てる状態でゴロゴロとすり寄ってきた時は甘えたがっている証拠。

 夜になって、尾を立ててすり寄ってくる猫。
人間よりも早く、秋の訪れを感じ取って、それを教えに来てくれたに違いない。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』「風の軌跡―重次俳句の系譜」令和二年七月号」)

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