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鑑賞*ふくふくと赤子の肌着春の昼

佐野 聰         

ゆったりと柔らかな肌着の中に埋もれるようにいる新生児。

着ているというよりも、生まれる前から用意されている肌着に迎えられているようなもの。

折しも暑くもなく寒くもなく、胎内にいるように心地よい春のひととき。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』令和二年九月号)

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