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鑑賞*小流れの小石ころりと春の水

金子スミ

春の水の本意は、満々としたその水量にある。

小流れであっても小流れなりに水量を増す。

水量が増せば水勢が増し、水中の動かないものを動かす。

論理的にも春の水を言い得ている。

頭韻も流れる水のようになめらか。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』平成三十年八月号)

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