岡田高明

温暖な但馬牛の里@照来盆地で青少年期を過ごす。 専門は制御工学。就職後は制御機器製品の…

岡田高明

温暖な但馬牛の里@照来盆地で青少年期を過ごす。 専門は制御工学。就職後は制御機器製品の開発、情報システムの開発、工場管理の仕事等に携わってきた。 退職後の現在、夢は地方を開拓し、【自律調和型社会】を目指すこと!

最近の記事

〖新世代農村〗の開拓!

 私は2021年12月に約20年間の中国生活に終止符を打ち本格的に日本に戻ってきました。  そして今日に至るまで約2年半、「失われた25年」と言われる日本の状況を目の当たりにし、この悪しき状況を何とか改善したいと思い過ごしてきました。  最近では時々思い余って知り合いや近所の人に愚痴をこぼすこともありますが、それも逆効果で、ほとんどの人が同調することも無く、逆に妬みのような反発をくらいます。  日本人はこの約25年間で精神的にもずいぶんしょぼくれてしまいました。  しかしそん

    • 日本の肉用牛生産方式の課題

       昨年(令和5年)7月6日、国連食糧農業機関(FAO)は兵庫美方地域の「人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム」を世界農業遺産に認定しました。  私はこの地域の生まれで、このニュースに接したとき、喜びより先に「ウソ?!」という何とも異様な思いに駆られました。  今の但馬地方の肉牛生産方式は当時の方式とは全く異なり、海外から輸入した穀物主体の「濃厚飼料」を大量に与え、丸々と太らせ、半ば病気の牛の状態に仕上げています。  1950年代から1960年代の育て方は、血統管

      • 社会福祉協議会と自治会との不可解な関係

         私は日本の「失われた25年」を取り戻し上昇気流に乗せるためには、「地方の自律化・活性化」が最強の処方箋であると考えています。  ところが、一言で「地方の自律化・活性化」と言っても、多くの人が賛同できても具体的な実施となると雲をつかむような状況でほとんど何も具体的な方策が出てこないというのが実態です。  たとえば、多くの人が勘違いしているのいが「観光」です。  「観光」では、真の意味での「地方の自律化・活性化」は実現できません。  重要なことは、一言で言えば「人口減に歯止めを

        • 自治会活動の実態を暴露!

           4月1日より私は自治会を脱会しました。  私の自治会は兵庫県稲美町のある団地(127世帯)です。  脱会の理由は昨年度1年間、自治会の役員として活動した結果、自治会の実態は、役場と自治会の一部の老人に税金、自治会費、労力を無駄に吸い取られているだけだと判断したからです。  私の場合は、生涯学習推進委員と班長を兼ねていましたが、前者は町役場の人権教育課と考え方が合わず途中で辞退しました。  自治会の活動と言っても、実態は自主、自律的な内容は全く無く、役場(行政側)の要求に基づ

        〖新世代農村〗の開拓!

          知られざる〖ハブ茶〗の効能

           〖ハブ茶〗は、マメ科の一年草であるエビスグサ(学名: Cassia tora)の種子から作られる健康茶の一種です。漢方薬として古代から利用されており、その種子は「決明子(ジェミンツ)」とも呼ばれます。  ハブ茶には特異な成分であるアントラキノン誘導体の他に、糖類、タンパク質、脂肪、ビタミンA、ビタミンC、また人体に必要な鉄、亜鉛、マンガンなどの微量元素が含まれています。  その効能は多岐にわたります。 ・眼精疲労や目の健康の維持 ・コレステロール値の低下や動脈硬化の予防

          知られざる〖ハブ茶〗の効能

          アグロエコロジーの時代

           最近の世界は、異常気象による穀物の不作やウクライナ紛争による穀物の需給バランスの変化等により、各国は食料の安定確保が政策の最優先課題になっています。またEUでは農民の利益が確保できなくなり、各地で暴動やストライキが頻発していますし、日本でも農家の高齢化や肥料の高騰等により離農が拡大しています。  このように原因は各国の事情により種々様々ですが、食糧危機が世界共通の深刻な課題になっています。  しかし日本国民の大多数は、政府やメディアが世界の情勢を忠実に国民に伝えないため、少

          アグロエコロジーの時代

          食糧安全保障危機-食肉自給率を上げるための方策!

           政府は防衛予算を増額したり、経済安全保障推進法を制定したりと国民の命と生活を脅かす世界情勢に対抗するための準備を急いでいますが、最近の世界の動きの中で各国のリーダーが最も注力している問題が「食糧安全保障」です。  たとえば、中国の習近平国家主席は先の全国共産党大会で、「中国は農業志向である」と断言しており、大会後第一に訪れたのは湖南省の農村でした。  また、EUでは、ウクライナが穀物を超安価に売りつていることに対し、怒った農民が方々で暴動やストライキで猛烈に抗議しいます。し

          食糧安全保障危機-食肉自給率を上げるための方策!

          〖地域おこし協力隊〗を正しく活用せよ!

           平成21年(2009年)に地方の過疎化に歯止めをかけることを目的として、総務省の地域自立応援課主導で「地域おこし協力隊」の活動が開始されました。  総務省の資料によると、制度概要は〖都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動し、生活の拠点を移した者を、地方公共団体が「地域おこし協力隊員」として委嘱。隊員は、一定期間、地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、そ

          〖地域おこし協力隊〗を正しく活用せよ!

          地方移住:スーパーフード枸杞(クコ)栽培

           20年ぶりに日本に戻り驚いたことは多くありましたが、中国人と比べ中年以上の人で何らかの病気を患っている人が多いような感じがします。  いろいろと原因があるとは思いますが、中国人の食生活と比較し3点ぐらい気になっています。  一つ目は、食品添加物や着色料の入った加工食品を食べすぎるということ、二つ目は、野菜や果物が非常にきれいということ、三つ目に西洋医学の薬に頼りすぎるということです。 一つ目は説明するまでも無く健康に害になるものを多く含んでいます。 二つ目は農薬を多く使って

          地方移住:スーパーフード枸杞(クコ)栽培

          自治会は地方開拓・地方移住の癌!

           政府は少子高齢化による将来不安を盛んに煽っていますが、上を向いて唾を吐くようなもので、その原因は大半が政府の失政によるものです。  特に地方を衰退に追い込んだことが最も大きな原因の一つです。  戦後日本は地方の力により人と食料を産み、この資源を都会に移動させることにより、加工貿易国家という業態で高度成長を果たし、結果的に一時は世界一の経済規模を誇る国家に上り詰めました。  ところが今では「失われた25年」と言われるように衰退の一途をたどっています。  したがって、現在の状況

          自治会は地方開拓・地方移住の癌!

          能登地震復興は第二次世界大戦の日本軍を見習え!

           先の能登半島地震では242人もの尊い命が失われました。  この原因は主に家屋の耐震設計の甘さと道路・水道等の生活インフラの地震に対する脆弱性にあります。  この二つの面での対応は、どこまでできていれば大丈夫で、そうでなければ危険であるという境界線はありませんが、今回の被害と対応を見る限り非常にお粗末であると強く感じています。  そのお粗末な部分はたくさんありますが、本稿では私が実際に中国海南島で見た第二次世界大戦中の日本軍による航空基地を参考に話を進めます。  まず今回の地

          能登地震復興は第二次世界大戦の日本軍を見習え!

          地方移住ー風水が決め手(3)

           前回の「地方移住-風水が決め手(2)」では、風水の基本原理と実際に経験した事例を中心に紹介しましたが、今回は最終回として私の故郷である兵庫県新温泉町の地形を風水的視点で考察します。 UターンやIターン等、地方への移住を検討されている方は特に参考にしていただきたいと思います。  2月27日に投稿しました「〖人口減少〗の真実を考える」の中で紹介しましたが、新温泉町は県下でも有数の人口減少の激しい町であり、行政の関係者は何とかしたいと苦慮しています。中でも国が定義する「限界集落」

          地方移住ー風水が決め手(3)

          地方移住ー風水が決め手(2)

           前回の「地方移住-風水が決め手(1)」では、長年の中国での経験を踏まえ、地方への移住を検討する際に風水的視点が非常に重要であることを説明しました。  今回は、風水の基本原理と実際に経験した事例を中心に紹介します。  多くの人は風水は占いの一種であると勘違いしています。占いはほとんど外れますが、風水はほぼ科学的根拠に基づいていますので、私の感覚ではほとんど的中します。当然のことですが風水を間違って理解している人もたくさんいますので気をつけてください。  まず風水の基本原理か

          地方移住ー風水が決め手(2)

          地方移住ー風水が決め手(1)

           私は2002年から2021年まで約20年間、中国で主に工場経営や経営コンサルティングの仕事に携わってきました。その間、部品・生産資材の調達や金型部品の加工など、多くの会社に赴き、自分の目で品定めし協力会社としてふさわしいかどうかの判断をしてきました。    私が訪問すると当然のごとくまず打合せ室に通され、担当者から会社概要を聞き、工場の中を担当者の案内にしたがって見て歩き、再び打合せ室に戻ってから分からなかった部分を再確認するというワンパターンでしたが、慣れてくるとだんだ

          地方移住ー風水が決め手(1)

          〖人口減少〗の真実を考える

           兵庫県の北西端に松葉ガニで有名な新温泉町がある。我の故郷でもある。(図1参照)  総面積は241㎢で全国743の「町」の中で178位、兵庫県下では佐用町、香美町に次ぐ第3位の広さで他に引けを取らない。  ところが本町で大問題になっているのが県下で香美町に次ぐ2番目の人口減少率。当然少子高齢化は異常なレベルである。具体的な人口減少率の例としては、2015年に14819人であったものが2023年には12524人と、8年で72%にまで減少し、現在も年間250人前後減少している。戦

          〖人口減少〗の真実を考える

          地方移住ー国民負担率軽減のための方策

          最近「失われた25年」という言葉をよく耳にする。  確かに2000年以降の日本経済の衰退は目を覆うばかりである。  例えば国民一人当たりのGDPは当時世界のトップクラスであったものが現在は30位を下回っている。 その推移を折れ線グラフで見ると小泉政権で大きく下落し、民主党政権で若干持ち直し、安倍政権で再び大きく下落しているので、明らかに政権運営の失敗が大きく響いている。最近のニュースでは、国家全体のGDPもドイツに抜かれて世界第4位まで陥落した。  このような状況下、国民の所

          地方移住ー国民負担率軽減のための方策