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親子のズレはなぜ起きるのか?やる気がない子供。認めてくれない親の図。

青楓館高等学院の岡内です。


日々、生徒の成長に向き合い、接している中で

生徒からは、

「親が、全然認めてくれない」
(わかってくれない)

親御さんからは、

「うちの子、しっかりやれていますか?」
(やる気ありますか)

と双方から相談を受けることが多いです。


教育業界で働いたことがある方なら
この手の相談は”あるある”だと思いますが、


この、親子間のズレってなんで起きるんだろう?
僕なりの見解をお伝えしようと思います。


(親子に限らず、大人と子供の関係もコレに当てはまると思います)


※攻撃的なタイトルになっていますが、特定の誰かを意識して書いているわけではありません。ご了承くださいませ。



◆親子間のズレってなんで起きる?


少し遠回りするようですが、
マズローの欲求5段階説をもとに解説いたします。


マズローの欲求5段階説とは
人間の欲求が5段階で構成されていることを表したアブラハム・マズローの唱えた説のこと


有名な説ですので、ご存知の方も多いと思いますが
上記の図の【階層】を見ていただきたいです。


食べたい、寝たい。
と言った欲求から始まり、


怒られたくないよな〜

友達が欲しいよな〜〜

って欲求があることを
なんとなくイメージしててください。


で、この図で注目してほしいのが、


「承認欲求」以下の欲求は
【欠乏欲求】である。
ということです。


ここから本質に迫っていきます。


◆保護者の悩みの大部分は…


僕は、講演などで
保護者さんの前で話すことも多いですが、


保護者の悩みの大部分は
「我が子の将来がどうなるか?」
だと思います。


悩んでいるのに、
結果がすぐに出ない。


教育は、特に
成果が出づらい(見えずらい)ですから

焦る気持ちはごもっともだと思います。



そのため、こんな図になります。




親は、我が子の将来に期待していますから、
教育に費用を費やすわけです。


頭ではわかっているものの
正直なところは、


「お金がかかっているんだから、やりや?」

「今日は何が身についたの?(成果は?)」


が、親の本音ではないでしょうか?

(もちろん、全ての親御さんに当てはまるわけでも
 こんな直接的な表現ではないと思います…)


で、さっきの図に戻るわけですが


本人以外には、
「成長欲求」以上しか見えずらいんです。


例えば、
「おおお、今日は食べたい感情が出たのかぁぁぁ!!(褒め)」

と、なっている人はあまりいないですよね?笑


まだイメージ湧きづらい方は、
仕事だとどうか?を想像してみてください。


部下が、承認欲求を満たして欲しそうにしていたら?


面倒ですし、
満たしたことに評価はできないですよね?

(むしろこっちが評価してほしいくらい)


つまり、成果を求めている側は
欠乏欲求を【成果と認識しづらい】
ものです


しかし、
子供は欠乏欲求で悩んでいます。


結果、こうなります。(同じ図です)


認めてくれない

友達がいない

怒られたくない

何もしたくない


このような流れで、
「やる気がない子供」が誕生します。


釈迦に説法ではありますが、
あえて言わせていただくと


成長は目に見えないものです。

存在」を、「過程」を、
承認し続けるしかない。
のではないでしょうか。


たまに、

「学校に行って友達と遊んでいただけじゃないの!!」

「もっと厳しく育ててください!!」


と、言われているところを見かけますが(直接言われることも多いです)

そんな時はこの図を思い返して欲しいんです。


【友達を作り】に行っていっても【OK】

【厳しくなく】ても【OK】


「精神状況」次第なんです。



これが改善されると、こうなるわけです。



我々教育者は、
存在」を、「過程」を、承認し続けていきたいものです。



◆精神状況に応じて指導内容を変えるが吉


青楓館高等学院では、毎週1on1を行なっております。

1on1とは?
生徒と教員が1対1で行う面談のこと

個性教育を掲げる青楓館ならではの取り組みですが
1on1と一言に言っても色んな方法があると考えております。


それは以下の3つです

 ①コーチング  
 ②メンタリング 
 ③カウンセリング


つまり、生徒の精神状況によって
相談の乗り方も変えています。



親子間で相談に乗るときは、
参考にしていただけますと幸いです。


①コーチング   (問い80%、アドバイス20%)
②メンタリング  (聞く80%、アドバイス20%)
③カウンセリング (聞く100%、アドバイス0%)


◆ちなみに青楓館高等学院では…


ちなみに、青楓館高等学院では
以下のように各フェーズに合わせて教育内容をカスタマイズしています。


ボードゲームをしたり、交流会をしたりしていると
一見、遊んでいるように見えます。


しかし、社会的欲求に含まれる必要不可欠なピースですので
青楓館でも積極的に取り組んでいます。


【友達づくり】は奥が深いんです。




余談


また詳しくはどこかでお伝えしますが、
青楓館の教育メソッドをこの図に当てはめるとこんな感じです。



PBLやゲスト講演など、
見えやすい支援をよく広報していますが


実は根っこである【友達づくり】や【自由と責任のバランス】について
トコトンこだわっているんです。


◆まとめ


親子のズレってなぜ起きる?
というテーマでお話させていただきましたが

実は、こちら元々【教員向け】に作ったんです。


当校が採用強化していることもあり、新しく就任された教員へ
青楓館がやっていることを言語化するために作成していたら


あれ、これ親子間の問題につながるし
発信したら喜んでいただけるのでは?


そんなことを思い、このnoteを書き始めました。


なので、親子間に限らず
これから教員を目指される方や

「なぜか生徒がやる気でない…」

と嘆いている先生方にもご覧いただきたいです。


最後になりますが、
子供も持っていない私が、親子間のズレについて発信することに

「何を偉そうに言っているねん」

と、思われるんじゃないかと思っておりましたが


この考えを
当校の生徒にみてもらった時


「これはめっちゃ当てはまる!!」
「色んな人にも見てもらいたい!!」


と言ってもらったので、

学内だけに留めず
外部にも公開しようと決意しました。


このnoteが、多くの家庭や学校での生徒との関わりで
プラスに働くことを願っております。


▼このnoteを書いた人
青楓館高等学院 代表 岡内大晟

HP   :https://seifukan-gakuin.com/
Twitter
 :https://twitter.com/okauchi_kyoiku
Instagram:https://www.instagram.com/okauchi_taisei/


















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