見出し画像

自己効力感をそだてる

「お風呂に入っただけでえらいと思うことにした。」

今年に入ってから、妙に体が動かなくなるときがあった。毎日夜9時から30分ほどかけて愛犬の散歩をした後、お風呂に入って就寝準備をするのがルーティーンなのだけど、散歩を終えた時点で体がどっと疲れて眠気に襲われてしまう。まさにバッテリー切れといった状態。お風呂に入るのがこの世で一番面倒なことだと思われて仕方がないぐらいに、体が動かなくなる日が多かった。

吸い寄せられるようにしてベッドに横たわり、そのまま起き上がれず朝を迎えてしまうことも何度かあった。そんな朝は決まって顔がむくんでいて、メイクを落としていればまだ良くて、落としてない日は余計に寝起きが悪く、そして体もパキパキと小さな音をたてて動かしにくい。たちまち後悔の念に襲われて「昨日の私、やってくれたな、、、!」と自分自身への苛立ちさえ感じる。「一晩メイクを落とさず寝ると◯年老ける」といったキャッチコピーが思い出され、余計に自責の念が増幅されるという負のループだ。

なんだけど、この急なバッテリー切れ現象の原因が、最近わかり始めてきた。ひとことで表すと「自分との約束が守れているか」が大きく関係しているのかなと。今日、自分は何をどうしたいかと決めたことを、守れていたかどうか。これだけ。それは、仕事に集中できていたか、ホットヨガに行けたのか、読みたい本は読めたのか、観たい映画はみれたのか、、、こんなふうに決めたこと・願望を行動に移して自分との約束を守れた日はバッテリー切れしないことに気がついた。

これが何故なのかはよく分からないけれど、、、セロトニンのような幸せホルモンが脳に分泌されて、、、的な?(大雑把すぎる)色々ネットで調べてみたら「目標を達成できた経験を積み重ねると【自己効力感】という自分への信頼感ができてくる」と書かれていた。

自己効力感:自らの意思で、主体的に行動している確信のもとに得られる感覚。英語ではSelf-efficacy(セルフエフィカシー)と呼ばれる。心理学用語の一つ。たとえ困難な状況におかれても、自分で打開できる可能性を信じ、結果を出すため適切な行動を選択して遂行できる能力を自分は持っていると認識できている感覚のことを指します。自己効力感が高ければ目標を達成する可能性を高めます。

出典 indeed.com

要は、この自己効力感が顔をだしてバッテリー切れを防いでいるというか、むしろバッテリー充電してくれていたということなのかな?とても感覚的だけど。

自己肯定感が高い人:「失敗してもいいんだ、次はがんばろう」「失敗してもかまわない。自分には価値があるのだから」と考える。

自己効力感が高い人:「失敗せずに、期待どおりの結果を出せる」「正しい道を選択できる」と考えて積極的に取り組む力を生み出す。

私はどうも自己肯定感という言葉が苦手で「あるがままの自分を愛す」というのがどうもできないでいた。何かを達成したいという野心もあるし、自分が人より出来ないことはどうしたってたくさんあるから目についてしまうし。「ありのままの自分をまるっと受け入れましょう!」と言われると、野心が否定されて、なんだか自分の成長が止まってしまうような気さえしていた。

反対に、今まで追い込まれたり苦しかった場面ではいつも自己効力感が働いていたのかと今になって思う。苦しかった試験勉強も辛いなと思った仕事も、なんとか乗り越えてきたのは「私は乗り越えられる」とどこかで思っていたから。

決めたことを、やるかだけ。とてもシンプルだけど、これだけで人生は少しずつ良い方向に向かうのかもしれないなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?