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「本当の贅沢」とはなにか

私はこの本が好きで今までに3回ほど読了している。読むたびに「あ、ついついこれをやってしまっていた」ということをまた正したり。例えば「食事中に他のことに気を散らさない」という「マダム・シック」の教えがある。ついつい食事をしながらYouTubeなど見てしまっていたのだけど、食事の時は食事だけに集中するとたしかに「心が整う感じ」がする。動画を見ないぶん、目線が愛犬にいったりしてアイコンタクトするぐらいの「少しの余裕」も生まれる。

この本に書かれているテーマはざっくり分けるとこんな感じ。全てが生活していくためには欠かせせないテーマになっている。
Part1「食事」と「エクササイズ」
Part2「ワードローブ」と「身だしなみ」
Part3「持ち物」と「マインド」

一家は毎朝、同じ時間に朝食をとり(その朝食がまた素晴らしいのだ)、お昼はカフェなどでランチタイムを楽しみ、夕食にはふたたび家族でテーブルを囲んで、最低3皿のコース料理をいただく。

p.20「間食はシックじゃない」

特に「食事」はマダムの家ではとても大切なものとされていて、毎晩家族がそろって夕食を食べる。本物の質の良い材料で作ること、食事中は目の前にある食事・家族との会話に集中すること。よくよく考えると食事を大切にすると、間食が減って健康的になるんだろうな〜と思うし、家族との会話も増えて家族仲も良くなりそうだし、そうすると「食事に全集中」はものすごい効果(経済的にも精神的にも)を持ってるよねと改めて気付かされた。私も将来、食事を大切にできるマダム(?)になりたい。

マダム・シックは自分には何が似合うか、どんな服を着れば自分らしいくつろいだ気分になれるか、そしてどんな服を着れば自分の美しさが引き立つかを、ちゃんとわかっていた。そんなマダムは、自分の持っている服はどれも心から気に入っているようだった。

p.90「定番のスタイルを持つ」

自分のスタイルの「テーマ」を決めるのは、「他人に対して自分をどんな人間だと印象づけたいか」を決めることでもある。

p.94「世の中に向けて自分を表現する」

自分のファッションのテーマを一言で決めておくといいと書いてあり、私も考えてみた。「フレンチ・カジュアル」がしっくりくる。ただカジュアルなのではなく女性らしさも含んだカジュアルさが理想。Pinterestを見返すと保存していたファッションが見事にこんな感じだった。

女性らしく動きやすい服装が好き

これまでは目に見える女らしさについて語ってきたけれど、いちばん大切なのは、目には見えない女らしさ。自信、ユーモアのセンス、遊び心や冒険心——そういうものが、多くの女性たちが憧れる"何とも言えない魅力"を醸し出すのだ。

p.144「目には見えない女らしさ」

ここで内面について書かれたけど、うん、やっぱりそうだよね。内面から溢れ出る輝きとか美しさを持っている女性っているよね。道のりは長いけれど、私もいろんな経験や勉強をしてそんな女性になりたい。

いつもいちばん良い物を使って、毎日を素敵な気分で過ごそう。持ち物も振る舞いも、最高のレベルを目指そう。そうすれば、ありふれた日常が特別になって、人生はもっと面白くなるから。

p.160「予算内でいちばん良い物を選ぶ」

素敵に暮らすということは——収入の範囲で暮らし、モノにあふれた社会の誘惑を避けること。それこそ繁栄と呼ぶのだろう。

p.195「シックに暮らす」

私はミニマリストです!と言えるほどではないけれど、モノはなるべく増やしたくない人なので断捨離もこまめにしているほう。そしてさいきん、極限まで断捨離し終えたところでやっと色々な物事(勉強や自分磨き)に取り組めるようになった。それまでは中途半端に残っているモノが頭の隅に残っていて離れない、、みたいな状態で集中できないでいた。周りになにを置くかで、心もかなり変わることを実感してようやく自分自身に集中できるようになった。

私はこの本の最後にまとめられている「マインド」の部分が一番大事なことだと思う。「持っている物に満足する」「新しいことを学ぶ」「五感をフルに生かす」「ひとつのことに心を集中させる」などなど、、、フランス人女性の多くは、人生を豊かにするための本質をよくよく見定めている。「本当の贅沢」とは、物質的なものよりも「自分の心を満たすこと」だから。その為に日々好奇心を持ってパリの街に繰り出し、いろんな経験をして自分を内面的にも外見的にも成長させている。


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