信（キングダム）の言葉から読み解く、チームのエンゲージメントを高める方法とは

こんにちは。

最近、久しぶりにジムに行き始め、体がバッキバキの大山です。

さて、今回はご存じの方も多いのではないでしょうか？キングダムをベースに書いていこうと思います。

まず、キングダムの知らない方のために簡単にどんな物語なのか説明します。

舞台は、中国の春秋・戦国時代（紀元前770年〜紀元前221年）の末期をベースに描かれています。当時、中国は戦国七雄と呼ばれる7大国が覇権を求め、激しい争いをしていました。そんな中、その中の１つの国である秦が中華統一するまでの物語になります。漫画の中では特に信という元奴隷の子が天下の大将軍になる夢を描いて必死にもがいている所が見所になります。

めっちゃ簡単にまとめましたが、とりあえず読んだ方が早いです。たぶん面白過ぎて止まらなくなると思うので、時間がある時に読んでみてくださいね。

※ここからは少しネタバレも含みますので、読んでいない方はここまでにして下さい！

はい、ということでここから信の言葉を元にチームのエンゲージメントを高める方法について書いていこうと思います。

前置きが長くなりましたが、結論から書くとチームのエンゲージメントを高めるには、

『危機感を煽るのではなく、ワクワクするような未来を想像させる』

ということです。
なぜこう思ったのか？
それはキングダムのある一場面をみて、しっくりきました。

それは、秦が趙の鄴攻めを行っていた時の一幕です。
王翦将軍率いる秦軍は、李牧率いる趙軍と朱海平原で戦っていました。戦い自体は互角でしたが、李牧の兵糧攻めにより秦軍は少しずつ追い込まれていきました。
そんな中、信はある行動に出ます。それは飛信隊の前で言葉で鼓舞することでした。

この言葉にエンゲージメントを高める要素が十二分に詰まっていると大山は思いました。

その言葉を以下に記載します。

『お前たちの中には
　もう知らねェ奴もいるかもしんねェが
　この飛信隊は百人隊から始まった

　最初っから馮忌っつう将軍首狙う
　無茶な作戦やらされて
　竜川なんか動けなくなっちまった

　そっからもずっと無茶な戦い方繰り返して
　武功あげて
　隊もでかくなってって
　今じゃ五千人隊
　羌瘣んとこも合わせりゃ
　八千人隊だ

　だけどまだまだだ
　俺は天下の大将軍になる男だ
　その刻には俺の下には数十万の兵がいる

　だがその軍勢の中心になるのは…
　元となるのはここにいるお前たちだ

　俺はその刻
　さっき見てェなことを
　数十万の兵達に言いてェんだ

　朱海平原で戦った八千人隊が
　奇跡を起こして勝ったって
　だから天下の大将軍までつながったって

　今は右翼全体を仕切る将も居なくなって
　総大将王翦にも無視されて
　援軍もなく
　食い物も尽きかけてて腹は空かしてて

　だけど飛信隊が奇跡を起こして
　勝ったって言いてェんだ

　こんな所で終わってたまるかよ
　力を貸してくれ飛信隊
　俺はお前達と一緒に
　天下の大将軍まで突っ走るんだ

　こんな所でっ…終わらせるかよ
　力を貸せ飛信隊‼︎

　行くぞてめェらっ突撃だァっ』

書きながら、当時のシーンを思い出して泣きそうになってしまいました。笑

この言葉による鼓舞により、飛信隊は歴代で見ても過去最強の力を発揮し、戦局を大きくひっくり返しました。

それでなぜここまで、お腹も空いてて、声も出すのがやっとの飛信隊がここまで力を発揮できたのか。

おそらく信が兵糧も尽きそうだから、今日で決着をつけにいこう的なことを言って、危機感を煽っていたら、ある程度は頑張れても過去最強の力を出すことはできなかったはずです。

では、この信の言葉の何が良かったのか。
それはとても簡単です。
将来の飛信隊がどうなっていきたいのか、そのために今やるべきことを明確に言葉で伝えたことが良かったと思います。

将来、数十万の部下ができた時に、この朱海平原の戦いを奇跡を起こして勝った。そう未来の部下達に伝えたい。そのために力を貸してくれ。

つまり、ワクワクするような未来、ビジョンを想像させたことで飛信隊は過去最高の力を出せたと思っています。

これはビジネスの世界においても同じではないでしょうか？（大山はこれまで部下を持ったことがないので、仮説として話しています！間違ってたり、実際こうだよなどあればコメント欄などで教えて下さい！）

例えば、個々人に月の営業目標があるとします。
現状、ある部下が最後の週にも関わらず全く達成できていないとしましょう。

そんな時にあなたはどのように声をかけますか？

実際に置かれてる状況、立場、関係によってかける言葉は変わってくると思います。
ただ、大山が言いたいのはとにかく部下のエンゲージメントを上げるには、営業目標を達成することで見えてくる未来、どのように社会が、世界が変わるのかを伝えることだと思います。

そうすることで、営業目標を達成することは価値を社会に提供しているんだという意識が強まり、結果として真剣に向き合うようになるのではないかと思います。

また、これにはもう一つ良いことがあります。もしかすると、その描く未来を達成するための提案をしてくる部下も出てくるかもしれません。

まあ、何事もやってみないと分からないことなので大山が部下を持った時には上記のようなことをしてみます。

では、今回はこのへんにしたいと思います。
また来週〜