詩 『マリイーンスキーより』

オレンジ色の照明が当たる。
「僕は12歳の舞踊家。精一杯踊るのだ。
歓声は暴力的に広い劇場の壁に突撃した。
僕は1人でいっぱい練習してきたんだ。」

公演後、夕陽で地面に素敵になった僕が映る。
ふと空を見ると、なぜか青緑の実が落ちてきて
思わず手を出したら声が聞こえてきたのだ。

「○%y↸×$メⅳa☆♭***!◐」

馬車が目の前を通りアコーディオンが鳴る。
オレンジのマントに温もりを感じる。
逆さまに成った実を静かに取る。

こんがり焼かれた七面鳥が羽ばたく、
ルネサンスの焦げ茶のクリスマスパーティー。
さっき取った果実を並べてたらちょっと疲れてきた。
ふと外に出て横を見ると“マリイーンスキー劇場”
(地面には大きなポーリッシュのぬいぐるみが。)

「ポーリッシュ、実は一度夜更かしをしてみたいの。」
ひとりでに空から赤色のメシアが降りてきて
思わず手を繋いだら声が聞こえてきたのだ。

「○%y↸×$メⅳa☆♭***!◐」

馬車が目の前を通りアコーディオンが鳴る。
オレンジのマントに嫌気がさした。
友達とマドレーヌを美味しく食べる。

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