その状態が体調悪くないと言うなら、それは体調異常です（大麻取締法違反）　傍聴小景#83

A：何故こんなことをしたんだ！（怒
B：どうしてしてはいけないの？
A：法律で決められているからだ！

ってのは、さすがに説明になっていないとは思うんですが、こういう感じの人っていらっしゃいます。昔からそうだから、法律だからと言わず、きちんと知ることって大切だなと思うのです。

そうでないと逆に、違法なことをしていて「これの何が悪いんだ」という論調にズルズルやられちゃうというのは見てられないです。まぁ、この論調で納得させられたことはないのが正直なところなのですが。

この論調が多く見られるのは大麻事案。個人的にこの論争にはあまり関わる気はないのですが、裁判所では多くそのような主張を聞くので今回はその一例を紹介。

はじめに　〜ニュースになってた事件との繋がりが疑われており〜

罪名　：大麻取締法違反
被告人：40代の男性
傍聴席：8人（全3回平均）

大阪とはちょっと離れたエリアからやってきた被告人。事件自体は全てその県で完結しているので、大阪地裁で行われるのが不思議でした。
後から知るんですが、大阪府警が追っていた結構デカい大麻事件との関与が疑われていたようで、まとめて大阪でやったってことっぽい。それくらい規模のでかめな話なのです。

被告人は、少し体格がいい以外はいたって普通なおじさん。悪そうでもなければ、とりわけ良い人そうでもない。この人がまさか、こんな…。

事件の概要（起訴状の要約）　〜さすがに拡散目的でないと説明がつかない〜

被告人は、
①自宅とは別の住居にて、大麻にライトなどを当てて51株育成していた
②自身が経営する飲食店内において大麻471gを所持していた

いずれの事実も認めています。
育成していた人のを傍聴したのは初めてでした。その後に1件、海外でもらった大麻の種？苗？を近所の河川敷に植えたら身長より大きくなっちゃったという被告人の話は聞いたことあるけど、51株はすごい。
そして、それとは別に所持量としての471gも相当。一応、初犯です。

ここだけ聞くと広い範囲での拡散が予想される犯行内容です。大麻の事案って、ちょっと興味本位で使っちゃいました～、みたいな事案が多いので、大きい話になるとドギマギしてしまいます。

と、フリーの記事公開はここまで。本当はこの裁判、YouTubeでやろうとして、収録まで済ませていたんだけど、ちょっと被告人の言い分が凄すぎるので自粛。

この記事以降、いわゆる「巨大犯罪組織の利益に！」みたいな展開にはならないけど、使用者の好き勝手な理屈みたいなのを知りたい人は、楽しんでいただけるのかなと思います。