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【名古屋】前代未聞の法廷内での傷害事件発生 裁判の秩序崩壊に怒り心頭しつつ、裁判所にも思ったこと #134(公務執行妨害、傷害)
僕は裁判そのものもなんですが、裁判所というのが割と好きなんですよ。 そう言うと、裁判所のあれがダメ、これがダメと仰る方はいますが、別に1から100まで好きだと言っているわけでないんで。 個人的な考えとしては、裁判の秩序が維持されながら、裁判傍聴はもっとその意義が広がってほしいし、裁判所はそれをしっかり打ち出してもらいたいと思っています。そんな思いの僕の目に、衝撃的なニュースが飛び込んできました。 名古屋高等裁判所の刑事裁判中に、被告人と傍聴席にいた被告人の父が拘置所職員に
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車に掴まっている人がいるのに急発進!煮え切れない態度の被告人に、裁判長がまさかの決断 傍聴小景 #127(傷害)
ちゃんとしている裁判官ってどんな方だと思いますか?ふわっとした聞き方ですし、答えなんていろいろあるので難しいとは思いますが。 裁判官って堅物だ、融通が効かないだとか言われがちですが、やはり人によって違いはあります。そんな中、今回紹介する裁判の裁判官は、よく怒る方なんです。 ただ、怒るといっても、被告人にただ怒りをぶつけるタイプではなく(そういう日もあるのですが)、その怒るポイントがいいんですよね。裁判とはなんぞやって考えさせてくれる方なので、僕の中では「ちゃんとしている裁
¥300「頭にガソリンをかけて火をつけたけど殺意はない!」ってどういうこと?裁判員裁判ガチ傍聴! 傍聴小景 #126-後編(殺人未遂)
ニュースって切り口次第で印象操作できちゃうよなと、やや冷めた目で見たりします。とはいえ、裁判の中ですら検察官、弁護人の切り口で印象が変わるわけですから、ニュースのそれも仕方ないよなと思ったり。 この事件の逮捕時の報道で「ガソリンをかけて火をつけた」ことに対し、逮捕当初から被告人(当時は被疑者)は、「殺すつもりはなかった」と答えていました。それを読んだ自分は「ガソリンをつけておいて、そんなぁ」と思っていました。 その言葉の真意に迫る後編です。 本記事は前中後編の後編記事で
¥500「頭にガソリンをかけて火をつけたけど殺意はない!」ってどういうこと?裁判員裁判ガチ傍聴! 傍聴小景 #126-中編(殺人未遂)
有罪か否かというのは検察官に立証責任があるので当然ではあるのですが、まず有罪である主張を検察官が行います。 もちろん裁判にもよるんですが、この先に主張をすることで、後で弁護人や被告人が主張したときに「どっちかなぁ」でなく、「でも検察官はこう言ってたしなぁ」という感情になることがあるのです。 特に争点がある裁判だと、情報は先に出すのがいいのか、後に出して先に出た情報をつついていくのがいいかわかりませんが、そんな感情にさせられた話です。 本記事は前中後編の中編記事です。前編を