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でち文章

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2023年2月の記事一覧

未整理のリストから届く彗星

未整理のリストから届く彗星

ほしいものリストを公開したところ、別件のお礼として一冊本をギフトしていただいた。その本は何年も前にTEDtalksに出演した著者の本を「優先順位:高」にしたままのものだった。

なので自分の今の興味の範疇ではない。それが本日届き、リストをちゃんと整理するべきだったという後悔がよぎりつつ、読んでみればこれはこれは面白い。

今の自分の興味の範囲外から、かつて興味をいだいていたものがやってきたというこ

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バカなままで賢くやっていくための前提の前提としての、ことばづかい

バカなままで賢くやっていくための前提の前提としての、ことばづかい

ある意味では限定的でつまらない「外付けの知性」に対して、どうやって開かれていればよいか。ということは知性の運用の問題であって、知性そのものに関わる部分ではない。つまり俺みたいなバカにも、なんとかできる余地がある。という気がしている。

かねがね、メタ認知は知的能力に比例しないということを思っていて、ではこの自らを省みる(というだけのちっぽけな)能力は、どのようにして獲得され、養われてきたかというこ

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読書会の効能

読書会の効能

デリダを研究している院生の方の手引で「エクリチュールと差異」を読む読書会に参加している。難しすぎて楽しい。どんな話をしていたのかということを、ここにまとめる気にならない。そのように意味世界に包括せずにはいられない私たちの潔癖症についても触れているからだ(いやこれは言い訳です)

別の法律好きな会社員の方の手引で、江戸時代の法制度についての本「近世日本の訴訟と法」を読む読書会もある。これからインター

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ダメになったを繰り返す

ダメになったを繰り返す

プチ破滅した。案の定である。

急ぎの仕事で徹夜した反動で、翌日の予定を2つ潰してしまった。他の仕事も滞っており申し訳ない。基本余裕がないので何かがあるとすぶ破綻してしまう。体力がつくまでの辛抱だ

このnoteも寝床で携帯から書いている。最悪な体調で何か書けるようになれば、普段ならもっと書けるだろう。



できるだけ落ち込まないようにしている。ゲームで負けが込んだからといっていって台パンして

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ネオ中世に向けて、考えていること

ネオ中世に向けて、考えていること

(新しい記事投稿の仕組みを試しておるよ)

ポストSNSの季節にくわえる高楊枝ここから先は、誰でも自由に出入りすることができない領域が、インターネットに広がっていく。完全に気の合う人とまではいかなくとも、他人を脅かしたり、極端に不快にしたりしない者同士だけで形成される、閉鎖的なコミュニティが乱立する。

乱立はいつの時代もしているけど、その乱立がさらに肯定され、人間関係の前提となる。だからmixi

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易きに流れると高くつく(娯楽と連帯の供給について)

易きに流れると高くつく(娯楽と連帯の供給について)

仕方ない場面はある。誰かに嫌な思いを抱いているのが自分だけではないことを、どこかで確かめないことには、何も始まらないこともある。

しかし、だからといって特定の誰かを貶めて、団結を確かめ合って場を和ませるような流れに対しては、はっきりと角を立てておきたい。

あまりにインスタンスすぎる。人間性を手段として浪費しすぎている。陰で悪口を言う人は、自分たちが無意識に支払っているものについて、もっと真剣に

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わたしが「運気」と呼んでいるものについて

わたしが「運気」と呼んでいるものについて

不躾なFF外から「運気ってなに?統◯◯会?」と引用RTがきたので、即ブロックしつつ、この表現については、改めて説明したほうがいいかもと思った。

よくわからないままやる自分が運気という表現を使う時は、それは「人間には把握しきれない複雑な因果関係」のことを指す。仏教用語の縁起を、もうすこし俗っぽくしたもののイメージだ。

まず前提として「こうすればこうなる」ということが予測できること、さらにその内の

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