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少しずつ投稿していきたいと思います。よろしくお願いします。

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言うべき答えを間違える私

「明日、島田さんを誘って学校へ来てくれないかな」 二年生の二学期が始まって間もなく、担任の石橋先生は下校前の私を呼び止めてそう言った。 「島田さん、最近よく休んで…

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1年前
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言いたいことが言えない私

私が通っていた小学校では、週に一時間だけ、五・六年生を対象にした部活動があった。 参加する部を決める五年生最初の学級会で、私は迷わず人気のソフトボール部に手を挙…

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パンダには敵わない

シャク、シャク、シャク、シャク……。 静寂に包まれた動物園に、目の前のジャイアントパンダがニンジンを咀嚼する音だけが響く。 木に背中をもたせかけ、白い息を吐きなが…

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3年前
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言うべき答えを間違える私

言うべき答えを間違える私

「明日、島田さんを誘って学校へ来てくれないかな」
二年生の二学期が始まって間もなく、担任の石橋先生は下校前の私を呼び止めてそう言った。
「島田さん、最近よく休んでるでしょ。病気ってわけじゃないんだけど、朝起きれないらしいの」
先生は、ちょっと困った顔で事情を説明する。
島田さんは一学期の途中に転校してきた。クラスに仲のいい友達はまだいないらしく、休み時間には一人でぼんやり窓の外を眺めている。
「お

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言いたいことが言えない私

言いたいことが言えない私

私が通っていた小学校では、週に一時間だけ、五・六年生を対象にした部活動があった。
参加する部を決める五年生最初の学級会で、私は迷わず人気のソフトボール部に手を挙げた。ソフトボールが好きだったし、得意でもあったのだ。だが各部には定員があり、ジャンケンで負け続けた私は、クラスに入部希望者が一人もいない演劇部に入ることになった。

二十名弱いる演劇部員のなかで、男子は私と同じ学年の中村君だけ。
ずっ

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パンダには敵わない

パンダには敵わない

シャク、シャク、シャク、シャク……。
静寂に包まれた動物園に、目の前のジャイアントパンダがニンジンを咀嚼する音だけが響く。
木に背中をもたせかけ、白い息を吐きながら、七本の指でわしづかみにしたニンジンを一心不乱に食べている。
咀嚼音の合間に、ハッ、ハッと息遣いが聞こえる。

広い園内にはいま、私と彼しかいない。
私たちは柵を挟んで、約二メートルの至近距離で対峙している。
一本目を食べ終わると、かた

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