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ojisanboy
2023年3月1日 21:45
「僕なんか、いてもいなくても同じだい」高校2年生の哲郎は天井を仰いだ。勉強はからっきし。運動神経なんてさらさら。おかげに髭が濃くて、おじさんみたいな顔をしている。それに加えて気弱なところがあるから、友達なんかろくにできない。学校でも、自分はなんだか空気みたいな存在だよ。お父さん、お母さんは優しいけれど、僕の空しさまでは気付いてもらえない。誰にも求められない、誰の役にもたたない。こん
2023年1月29日 14:19
大人に近づくにつれ、よく言われたもんです。「個性を出せ」と。部活でも趣味でも、個性を出し、自分らしさを磨くことで、学校や会社でも認められる存在になれるんだと。でもね、そんな無理して個性って磨かないといけないものなんでしょうか。胸張って言える特技や趣味がなくても、いいんじゃないでしょうか。ないことそれ自体も、個性かもしれないじゃないですか。「えぇ~、昔々、あるところに、こどものな