【札幌再開発】#1 〜札幌大改造の話
札幌に住み始めて早数十年。
札幌市民のオジロワシ🦅です。
「街は生き物」
とよく言われますが、札幌市内は現在、至る場所で再開発が進んでおります。
札幌駅を中心に、市内中心部もさることながら、我が家の近くも古い家屋がドンドン建て替えられ、気付けば景色も一変しておりますね。
まさに「札幌大改造」進行中!
一体何がどう変わるのか、ちょっと一覧にしてみます。
札幌の再開発計画、主な一覧
(2023年8月末現在)
【札幌駅前】
(1)JR札幌駅南口/札幌エスタ(札幌市中央区北5西1、西2)
2030年度末予定の北海道新幹線札幌延伸に合わせた再開発事業。札幌エスタを建て替え、道内一の高さとなる約245メートルの高層ビルを建設。隣接するJRタワー(173メートル)の約1.5倍の高さを誇る。因みに、新ビルは東京都庁第一本庁舎とほぼ同じくらいの高さ。米ホテルチェーン大手「マリオット」と中価格帯のホテルが入居予定。
(2)パセオ(札幌市北区北6西2)
北海道新幹線の札幌延伸に向けた札幌駅の改装工事に伴い、札幌駅に隣接していた「パセオ」は閉鎖中。
(3)旧・五番舘西武跡地(札幌市中央区北4西3)
札幌駅前の一等地だが、更地になってしばらく経つ。この地に、ヨドバシカメラを核とする商業施設「ヨドバシカメラ札幌タワー」の建築を計画中。
(4)さっぽろ東急百貨店(札幌市中央区北4西2)
開店50年に向け順次改修。2023年秋、ビックカメラやユニクロが札幌エスタから移転。
【道庁近郊】
(5)D-LIFEPLACE札幌(札幌市中央区北4西2)
2023年5月完成した札幌第一生命新ビル。地上13階・地下1階建。
(6)旧北海道ビルヂング(札幌市中央区北2西4)
札幌を代表する老舗のオフィスビル。チカホ6番出口に直結。昭和37年(1962年)竣工。市民からは「道ビル」として親しまれてきた。
(7)旧HBC局舎(札幌市中央区北1西5)
旧HBC(北海道放送)の本社跡地では、地上26階の高層ビルを建設中。米ホテル大手のハイアットグループが札幌初進出。
(8)札幌市役所(札幌市中央区北1西2)
札幌市は市役所本庁舎の老朽化に伴い、大通西1丁目(旧NHK札幌放送局跡地)への移転建て替えを計画中。現在の市役所の跡地が何になるかも不明。まだ公式ではないようだ。
【札幌中心街】
(9)大通公園(札幌市中央区大通西1~西12)
札幌市が30年ぶりに、大通公園の大規模改修を計画中。2025年度着手予定。
飲食店の常設、噴水やベンチなど施設の更新、地下街へのアクセス向上を計画中。
(10)北海道銀行本店ビル/大通西4街区再開発(札幌市中央区大通西4)
道銀の本店ビルと隣の新大通ビルが、大通地区で最高層となる、高さ185メートル・地上34階の新ビルに建て替えを計画中。
(11)4丁目プラザ(4プラ)(札幌市中央区南1西4)
1971年の開業以来、若者ファッションの中心地として愛されてきたビル。
2022年1月に営業終了。地上13階の新ビル建設を計画中。
(12)ピヴォ(札幌市中央区南2西4)
2023年5月に営業終了。新ビルへの建て替えを計画中。
(13)モユクサッポロ(札幌市中央区南2西3)
かつて、サンデパートやYESそうご電器、ドン・キホーテ札幌店が入っていたビル。モユクサッポロは、2023年に営業を開始。地上28階建。低層階は商業施設、4~6階は水族館「アオアオサッポロ」、高層階は分譲マンションという複合施設。
「モユク」はアイヌ語で「タヌキ」の意味。
(14)旧ススキノラフィラ(札幌市中央区南4西4)
札幌すすきのを代表するビル。1974年札幌松坂屋として開業。ヨークマツザカヤ、ロビンソン百貨店、ススキノラフィラを経て、2020年に営業終了。
2023年秋、「ココノ ススキノ」としてオープン予定。
【札幌駅北口】
(15)さつきた8・1(札幌市北区北8西1)
高さ175メートル。48階の高層マンションと14階のオフィスやホテル、劇場が一体化した複合施設。2024年に完成予定。
【創成イースト】
(16)大通東1エリア(札幌市中央区大通東1)
現在「北海道電力本社」や「中央バスターミナル」がある創成川の東側一帯の開発計画が進行中。高さ120mのタワービル建設や大通公園の東側延伸を計画中。
(17)大通東2(札幌市中央区大通東2)
「ニトリホールディングス」が、札幌市と提携し、美術館を中心とする複合施設の建設を計画中。
(18)北海道新聞社(札幌市中央区大通東4)
「メディアセンター」と位置付ける地上9階建の新社屋の建設を計画中。
(参考:北海道新聞社/札幌再開発マップ)
なんだか、物凄い数の計画が進行していますね!
我ながら驚きです🫢
上記は計画の一部。この他にも数々の計画があるようです。
札幌の風景が一変するんでしょうね💦
更に高速道路が、札幌駅のすぐ近くまで伸びるという計画もあるみたいです🚗
▼
札幌再開発が進む理由
それにしても、なぜ、この時期に札幌が次々に再開発されているのでしょうか?
まず、現在の札幌の都市機能やインフラが、50年前の1972年に開催された「札幌オリンピック(第11回冬季オリンピック大会)」の際に構築されたものが多いということ。特に建物の築年数も50年以上となり、かなりの老朽化が進んでいます。施設の安全性を考慮した際、このタイミングでの建て替えが望ましいのです。
次に、北海道新幹線の札幌延伸がやはりきっかけとなっているようです🚄
計画では、札幌駅~東京駅間で、最速約4時間半。
もちろん飛行機の方が早いのですが、空路で考えると、新千歳空港~羽田空港で1.5時間ですが、札幌駅から空港までの移動時間と搭乗手続、手荷物検査、離発着、羽田空港から都内までの移動を含めると約3時間半~4時間🛫
思っていたよりも、時間に差がないような気もしますね。
また、札幌市では、この札幌延伸を機会に「街の機能を強化しよう」という機運が高まり、企業の誘致を含めた活動が活発化しているのだそう。
2030年までには、札幌ドーム5個分以上のオフィス面積が新たに供給されるそうです。
これに合わせて、2030年の冬季オリンピック・パラリンピック招致が成功すると、再開発が加速し、投資に対する経済効果が相当額見込まれるという思惑もあるようです。
つまり、現在の札幌は
明治2年(1869年)の北海道開拓使設置、
昭和47年(1972年)の冬季オリンピック札幌開催
に次ぐ、3度目の
歴史的に大きな変革期を迎えているそうです。
なんとなく、官と一部の経済界だけが盛り上がっている気がするのは、私だけ???
上記の通り、2030年の「北海道新幹線の札幌延伸」と「札幌オリンピック開催」とに合わせて、一気に札幌の街全体を再開発で大改造してしまおうとする行政と一部の大企業を中心とする経済界の思惑が見え隠れするのですが、あまり札幌市民には、その意義が周知されていないような気がします😅。
札幌市では「大札新」というテーマを掲げた「札幌再開発計画」を展開しているのですが、私の周りでは、この名称、誰も知りませんでした。
因みにこんな動画を発見しました ▼▼
札幌市が対外向けにこうしたPRしていることを札幌市民がどれくらい知ってるんだろうか?
皆さん、知ってました???
札幌の再開発がどんなメリットをもたらすのか
住んでいる市民にも、もう少し丁寧にアピールしてくれたら良いのに🤷🏻
コロナの影響があったのは否めませんが
昨年の札幌市政100周年も、今イチ盛り上がらず
オリンピックの札幌誘致も、マスコミの報道に反して多くの札幌市民が反対しているような雰囲気(肌感覚ですが)で、今イチ、盛り上がりに欠けてますね。
気づかないうちに「大札新」という名の札幌再開発の計画が大胆に進行中ですが、官主導で、市民にはあまり浸透していない気がしますし、札幌市もマスコミも、もっと市民へPRすれば良いのにな~なんて思ったりもします…💦
逆に、市民感覚では、物価や電気代、ガソリン代の高騰で毎日四苦八苦しているのに、随分とお金があるのだなぁという印象。
格差が広がっているような…。
ヨサコイも結局、札幌商工会議所が絡んだことで、中小企業への寄付の強要やチケットの強制購入が影で行われたりして、多くの市民がドン引きしていますし、札幌ドームvs日本ハムの件など、札幌市と経済界の動きを不安に思う市民がいることも事実ですね😓
住んでいる市民からすると、再開発は街全体を活性化させるので、応援したい気持ちはある一方、
せめて、これらの開発費を捻出するのに、
これ以上「税金」が上がらないように願うばかりです🙇
これからも、札幌ウォッチャーとして
変わりゆく札幌の街並みを時たまレポートしていきます
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました
m(_ _)m
(2023年8月22日投稿)
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