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森島央次郎
2021年1月15日 20:33
橋爪紳也『倶楽部と日本人 人が集まる空間の文化史』(学芸出版社、一九八九年)は、いまは都市計画分野でも活躍する建築史家である著者の、阪大時代の修士論文を加筆修正再編したもの。やや古い本ですが明治期の倶楽部建築について知ろうとするときには、文化史的な記述もふんだんな本書が必携となるでしょう。ただし大阪の事例に偏っているフシはあるのでその点は注意して読む必要があります。第一章「倶楽部型社会の進化」