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羊の毛、土、石

PV=P’V’
「一定温度で一定量の気体の圧力は体積に反比例する」
突然で恐縮ですが、そう、ボイルの法則です。
これを小学4年生用に言葉を変えて問うと、
「閉じ込めた空気に力を加えると、空気の体積とその時の手ごたえはどうなるだろうか」

注射器の中の空気を手でピストンで押し込んで、ピストンの位置とその時の感じ方を見る、こんな実験だ。

エジソン少年のクラスだ。授業中はいつも先週の話をぼーっと聞いてるような、ノートをとるのも遅い、エジソン君。今日はどうだろうか?

教科書の模範回答はこうなっている。
「ピストンに力を加え押していくと、位置が変わり、手ごたえはだんだん大きくなる」

エジソン君は3段階に分けたピストンの位置を書き、手ごたえをこう表現した。
「羊の毛」
「土」
「石」

最初は羊の毛を押したときのようにフワフワ。少し押すと、土を踏んでる感じ。さらに強く押すと、まるで石を踏んづけているように硬く、動かない。

エジソン君は、詩人でもあった。