見出し画像

SNSをやると不幸になる!?幸福度との関連性について

1.はじめに

みなさんはInstagramやTwitterといったSNSを使っていますか?
NTTドコモの調査によれば、SNSの使用率はLINEが最も多く72.6%となっていて、続いてTwitterが 36.4%、Instagramが28.3%、Facebookが26.3%だそうです。
また、若者の中ではTwitterが7〜8割、Instagramは5〜6割の人が使用しているそうで、我々大学生も、SNSチェックすることが毎日のルーチンワークとなっている方も多いのではないでしょうか。
ところで、この非常に身近なSNSですが、投稿を見て一喜一憂した経験などはありませんか?例えば、友達の楽しそうな投稿に寂しさを覚えたり、好きな人の投稿を見てドキドキしたなんてこと、一度はあるのではないでしょうか。
私達は、SNSを使用することが幸福度にどれだけの影響を与えているのだろうか、という疑問に対し、対象のSNSをTwitterとInstagramの2つに絞って調査しました。
また、これらの調査結果から、みなさんがSNSのより良い使い方を模索できればいいなと思います。

※あくまでも今回の調査による平均的な結果なので決して全員に当てはまるわけではありません

2.仮説


私達は、これらの調査をする上で、3つの仮説を立てました。
以下の仮説には個人的な偏見が多く含まれているのですが、ご了承ください。

1つ目は「Twitter をよく使用している人は日常の幸福度が低い」というものです。
これは、Twitterをやっている人ってひねくれている人が多そうというイメージから、出てきた仮説で、Twitterをやっている皆様、申し訳ございません。

2つ目は「Instagramをよく使用している人は日常の幸福度が高い」というもので、これもまたInstagramをやっている人は毎日が楽しい人が多そうというイメージから、この仮説を立てました。

3つ目は、「性格の違いによってTwitter、Instagramの使用時における幸福度に違いがある」というものです。
これは、投稿を見る人の性格によって、受け取り方が異なるという観点より、ある投稿に対して喜びを感じる人、あるいは嫉妬を覚える人の両方がいるのではないかと考えたことが理由です。

また、これらの調査に関しましては、福島大学の学生約70人に日常の幸福度、SNS使用時の幸福度、本人の性格についてなどの項目を含めたアンケートを取り、結果を回帰分析することで相関関係の有無を導き出すという方法を取りました。また、幸福度の測定は本人の主観的なものとなっています。
アンケートにご協力を頂きました皆様に、改めて感謝申し上げます。

3. 結果

集計したSNS使用時の幸福度と通常時の幸福度の比較結果をグラフにまとめると、以下のようになりました。また、このグラフは日常時の幸福度とSNS使用時の幸福度で比較しています。

画像1png

また、各SNSの良かった点、悪かった点は以下のようになりました。


画像2

画像3

以上のグラフから、Twitter、Instagramを比較してみると、InstagramはTwitterと比べて、出会いが多いが、いい出会いばかりではないということが分かりました。一方TwitterはInstagramよりも情報が入りやすいため、情報収集向いていると考えられます。

次に、仮説に基づいてアンケート結果を集計分析した結果、以下のようなことが分かりました。

・Twitterをよく使用している人の日常は不幸ではなかった。
・Instagram投稿している人は日常の幸福度が高かった。
・嫉妬深い人がInstagramをやるとInstagram使用時の幸福度が下がり、逆に他人の幸せを素直に喜べる人はInstagram使用時の幸福度が高くなる
・Twitterを積極的にたくさん使用している人はTwitter使用時の幸福度が高い。

4. 考察


調査結果より、仮説が当たっているかどうかみてみようと思います。
また、意外な結果も出ましたので考察していきます。

・Twitterをよく使用している人は不幸ではなかった
この結果によって、私達が1つ目に挙げたTwitter をよく使用している人は日常の幸福度が低いという仮説が完全に偏見であったということが証明されました。
Twitterを使っている皆様、本当にすみませんでした。

・Instagram投稿している人は日常時の幸福度が高かった
2つ目のInstagramをよく使用している人は日常の幸福度が高いという仮説に対して、Instagramを投稿している人は幸福度が高いという関連性のある結果が出ました。この結果の考察として、日常生活が幸福な人ほど投稿する内容が日常生活に多く存在し、結果として投稿頻度も多くなるのではないかということ。また、Instagramではストーリーという機能で日常を簡単に他人に共有することができ、このストーリー機能によってフォロワーへ幸せな瞬間の共有ができることが、幸福度を高くする要因になっているのではないかと考えました。

・嫉妬深い人がInstagramをやるとInstagram使用時の幸福度が下がり、逆に他人の幸せを素直に喜べる人は幸福度高くなる
3つ目の、性格の違いによってTwitter、Instagramの使用時における幸福度に違いがあるという仮説に対して、Twitterは性格と特に関係がなかった一方、Instagramに関しては以上のような結果となりました。この結果より、Instagramは、嫉妬されやすいSNSであると同時に、人の幸せを素直に喜べる人に対しては幸福度が上がりやすいSNSであると考えられます。この理由として、Instagramが視覚的に理解しやすいため、投稿に深い共感をすることで、感情を揺らされやすいこと、またInstagramのシステム上親しい人間の情報が見やすいため、身近な人の投稿が多いことから投稿をより親近的に捉えてしまうことが考えられます。

・Twitterを積極的にたくさん使用している人はTwitter使用時の幸福度が高い
この結果は私達も予想しておらず、理由についても、これといった要因は分かりませんでした。しかしTwitterにはツールとしてやり込めばやりこむほど幸福度が上がる要因、例えば、フォローフォロワー数の増加、Twitterを通して友達が増えていくこと、Twitter使い方が上達し、情報収集が上手くなるというような要因が幸福度を高くする原因なのではないかと考えられます。しかしながら、これはInstagramにも共通する要素であるので、積極的にたくさん使用した際に、なぜTwitterはInstagramよりも幸福度が高くなるのか、今後機会があれば調査していきたいと考えています。

5.おわりに


今回はSNSが幸福度へ与える影響について調査してみましたが、様々な発見がありました。私自身も、もしかしたら幸福度が上がるかもしれないのでInstagramを投稿してみようかなと思っています。
皆さんも、この度の結果を参考にして、SNSのより良い使い方を模索してはいかがでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?