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現役書道家プロファイルVol.6【渡部大語】

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YouTubeチャンネル「お字書き道TALKS」の企画、現役書道家インタビュー。現役で活躍する書道家の皆さんにゲストとしてお越しいただき、ざっくばらんに書道と人生のお話をお伺いします。
(ゲスト回は、前編・後編に分けて月1更新)

▼書道家インタビュー ゲストプロファイル
第一回 池田勝一さん
第二回 伊藤牙城さん
第三回 くろのぺんさん
第四回 板谷栄司 with 鯖大寺鯖次朗さん
第五回 うどよしさん
第六回 渡部大語さん(今回)

ここまでの書道家インタビュー▶再生リスト (YouTube)

ぜひYouTube動画でご視聴ください↓↓




渡部大語さんはこんな人


名前:渡部大語(わたなべたいご)(本名:渡部裕之)(書家/現代アーティスト)
※雅号「大語」の由来は、「君は大言壮語するからその戒めで・・・というのは冗談で、人生の大いなるを語る書を描けるように、という願いを込めた」というのが師匠の言葉
書道研究途上社代表、日本蘭亭会監事
出身地:島根県
師:野﨑邦臣(中学校時代の書道部の恩師)、駒井鵞静(こまいがせい 1922-2004年)
好きな書家:張即之(ちょうそくし(1186-1266年 )中国南宋末期)ほか

▼各種サイト情報
渡部大語 書道研究途上社
渡部大語 Facebook
渡部大語 X(Twitter)
渡部大語 Instagram
早稲田大学の職員だった頃の記事

略歴


1951年島根県生まれ。72歳(2023年時点)。
中学2年生の頃、「モテたい」というような不純な動機で始めた書道。書道部の野﨑邦臣先生が素晴らしい教えを持っていたこともあり、書道にのめり込む。
1972年、書の講習会で書家・駒井鵞静(こまいがせい)氏に見出され、それまで料理人の道を目指していたにも関わらず、1974年(23歳)には書の道へと舵を切り上京。
公募展等で数多の入賞を果たす傍ら、「自分の書を書きたい」と現代詩文書(いわゆる普通の日本語文を書道で書く)で追及する。
1983年、書壇を出て独立。その後も個展(日本各地で25回開催)を精力的に開催。時を同じくして1982年には早稲田大学嘱託書家として勤務を開始。
2016年の定年退職まで34年間、早稲田のありとあらゆる文字を揮毫する。(名誉博士学位記、卒業証書、入学式・創立記念日等の立て看板、各種イベント看板、「御手洗」等の看板まで)
早稲田大学の専属書家は大語氏の後釜はおらず、早稲田最後のお抱え書家となった。今や「早稲田の文化の一部だ」とまで言わしめている。
2018年頃からは、現代アートへも足を踏み入れる。墨をたっぷりつけて書いた文字を書き消したその作品は美術家にも評価され、各地の展示会への参加のほか、富山県の樂翠亭美術館にも収蔵される。
現在も「自分の書とは何か」を引き続き模索し、精力的な活動を続けている。


作品紹介


※ここで紹介するのは大語さんのほんのごく一部の作品。最新作は各種SNS等でご覧ください。(Facebookのアルバムで最も多くの作品を観ることができます。)


「おれは修羅」
写真家の世良武史氏とのコラボ作品「薔薇ハ歩キ出スカモシレナイ」
大字作品「一歩」
彫金家の河合氏とのコラボ作品「炎天のはてもなく蟻の行列」
「おかあさん なあに」
秩父皆野町金埼の長興寺「醫王山」
現代アート作品「かつてここに前人未踏の山があった」
現代アート作品「かつてここに安の字と印があった」
早稲田大学時代のシゴト 入学式の巨大立て看板
早稲田大学時代のシゴト 創立記念日の巨大立て看板


筆者から見た渡部大語さん


書道界の重鎮、渡部大語さん。

ペーペー書道家のタケウチからすれば、ここまでの5人の書道家の方々にお声がけするのもド緊張もの!なわけですが、今回も例に漏れず恐る恐る、しかし一方でずけずけとインタビューお誘いのメッセージを送ってみました。

大語さんも即座にご快諾いただけて・・・(うれし涙)。

何と言っても、筆者タケウチは早稲田大学出身なのであります。大語さんが在勤されていた期間に学生だったわけであります。しかし、タケウチが書道に目覚めたのはその少し後で、大語さんの文字にまみれた大学にいながらして、あまり記憶にないという極めて残念な次第なのであります・・・!だから自分も書道家になった今、あの頃の思い出も含めてお話を伺いたいのであります・・・!
(と言っても、「健康診断会場」などの堂々たる看板文字は、転写シールのように脳裏にこびりついて感覚があります。)

大語さんは、待ち合わせからの移動時間や、インタビュー中もインタビュー後も、ご自分のペースを乱さず淡々とお話されていました。言うなれば物静かな紳士。しかし時折、「なんじゃこりゃ」「ナニクソ・・・!」なんて言葉が出てきたりして、ご本人の中にある若い頃からの消えない反骨精神を垣間見たように思いました。

書歴60年あまり。早稲田での約30年の勤務ではいわゆる「一発書き」も多かったと思います。次から次へと「本番」がやってくる環境の中で、誰よりも実地の書道力を溜めてきた、そんなふうにお見受けしました。

大語さんを知るにはその膨大な作品を拝見するのが一番と思います。古典の臨書から篆刻や刻字、大字、他ジャンルとのコラボ作品、現代アート書と、書一本で生きてきた男の静かなる生き様が確と感じられることでしょう。

作品は本人より本人を語る・・・それでも本人と話をしてみたい。それがこの「書道家インタビュー」の企画。生の声、生の言葉を聴く。同時代に生きていることをまずは喜びたいわけです。

御年72歳、大語さんの今後のさらなる進化もとっても気になるところ。静かでパワフルな書・・・大語さんの一ファンとして追っていきたいと思います。


2024年の展示予定

2024年1月26-28日 淡路島にて

他に、2024年11月には島根県立美術館にて個展を開催予定。


「お字書き道TALKS」を書いていただいた!

渡部大語書


今度はあなた(書道家)を人生を聞かせてください!



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※毎週火曜19時更新


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