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水深800メートルのシューベルト|第1049話

 状況を知りたいというのは、僕だけではなくロバートやドビー兵曹長といった水兵や下士官達も同様だった。食堂や寝台では「まだ出発しない」といった不満が漏れていた。ロバートは原子炉のエンジニア達に、再起動について訊こうと目が合うタイミングを計っているようだったが、彼らは食堂の隅に小さく固まって、まるで自分達以外は仲間ではないという風に見えないカーテンで仕切られたなかで食事をし、終えるとそそくさと席を立ってしまうのだ。


 再起動はできたのか? バッテリーは持つのか? 水面にあるという例の艦艇はまだ同じ場所にあるのだろうか? 原子炉の関係者は何も答えるなという命令を受けているのか、口をつぐんだままだったので、余計に不安は募った。

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