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地域づくりを生業としているおっさんです。住まいは神奈川ですが、新潟、岩手、愛知・・・が…

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地域づくりを生業としているおっさんです。住まいは神奈川ですが、新潟、岩手、愛知・・・が最近関わっているところかな。

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最近の記事

少量多品目。

ここの産直の魅力は、販売用の野菜をそもそも作っていなかった販売素人のばあちゃんたちが生み出している。 自家消費用の小さな畑で、自分や家族で食べる分だけの野菜を細々と作っていた地域だ。 ある日、おばあちゃんたちが作る野菜のバリエーションが実に豊かなことに気づいた人がいた。 その人はばあちゃんたちを一軒一軒尋ねてお願いした。 「一袋だけでもいいから、綺麗に袋に入れて産直に出して欲しい」と。 その数300軒。 少ない大規模農家だけに頼るのではなく、 たった一袋でも、小さな農家が多

    • 地域コミュニティを育む場

      ー場のチカラー 昨日は紫波町で廃校になった小学校にて、 ちょっとしたイベント(図書のおゆずり会、マルシェ、さんさ、クルマ・・・)だった。 廃校後約1年半ぶりに解放された校舎には、 大勢の人が集まっていた。 あちこちで「懐かしい〜」とか、 「ここで・・・」とか、 声が聞こえてくる。 子どもたちが図書を選ぶ姿をじっと見守る親御さんの姿や、 嬉しそうに自分の選んだ本を母親に見せにくる子どもたちの笑顔がなんとも言えない。 また、校庭のあちあこちらで、 久しぶりに会う知り合い同士の

      • ー学校がなくなるということー

        このお仕事をしていると 「学校が無くなると、通学路や地域の中が荒れる」 という話を時々聞くことがある。 どういうことかとよくよく考えてみると、 学校があるうちは学校に入れないけど、 通学路に関しては地域がしっかり責任を持っていたなんてところも多かったということ。 いろんな人が地域内の交通安全や草刈りにも参加し、 時には私有財産である住宅の塀や木々などにも地域として踏み込んで(口を出して)これた。「子どもたちのため」ってね。 まずはこれがなくなることが地域が荒れることにつなが

        • リアル・ウィズ・コロナ

          もうすでに公助が期待できず、 当然ながら自助もいっぱいいっぱい。 災害と同じ。 すごいダメージを受ける(ている)。 日本海側でも大雪で大変な思いをしている方がいる。 心配だけど、首都圏のようなコロナと重なっていないことが唯一の救いかもしれない。 コロナはこれからおそらく地方にももっと拡大するだろう。 コロナのたちの悪いところは、 災害のようにいっぺんに平等に来るものではない。 だけどみんなに必ずと言っていいくらい来るもの。 個々のダメージも大きい。 時差を持ちながら我

        少量多品目。

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        • 地域づくり
          1本

        記事

          憧れの裏側にあるもの

          東北に住む知り合いが、茅ヶ崎の海沿いの素敵な物件を紹介してくれた。 社宅をリノベーションし、賃貸マンションにするのだけど、コミュニティに開くというコンセプトだ。 社宅をリノベって確かにアリだなと思った。 ストレートに言えば、茅ヶ崎の海沿いはお金持ちが多く、なかなか不動産が動きにくいにも関わらず人気がある地域。 ググってみたところ素敵な感じで再生されていた。 値段設定見てみると、確かにこれなら需要はあるよな(コロナ前の相場から。コロナの大ダメージ後はわかりませんが)と思った

          憧れの裏側にあるもの

          色褪せない地域資源の磨き方

          今回は中山間地のはなし。 知る人ぞ知る新潟県柏崎市にある北条コミュニティ。 ここは俺の知っている限りでは、 四半世紀以上前から公民館を中心に地域づくりを行ってきた。 地域の歴史を学び、 地域資源を磨いて誇りづくりや観光につなげるのはもちろん、 歳時記から郷土料理を掘り起こし、 そこから特産品の野菜を作ってみて、 東京の高級割烹に売ってみたり、 とにかく学習だけで終わらないのが特徴だった。 それだけではない。 地区の中でお互い顔を見える関係をつくるため、 市民劇場を立ち上

          色褪せない地域資源の磨き方