憧れの裏側にあるもの

東北に住む知り合いが、茅ヶ崎の海沿いの素敵な物件を紹介してくれた。

社宅をリノベーションし、賃貸マンションにするのだけど、コミュニティに開くというコンセプトだ。

社宅をリノベって確かにアリだなと思った。
ストレートに言えば、茅ヶ崎の海沿いはお金持ちが多く、なかなか不動産が動きにくいにも関わらず人気がある地域。
ググってみたところ素敵な感じで再生されていた。
値段設定見てみると、確かにこれなら需要はあるよな(コロナ前の相場から。コロナの大ダメージ後はわかりませんが)と思った。

普通は憧れるところ。
多分大好きな桑田の家の近くかな。

ただ、海沿いではない小田急沿線に住んでいる僕らにしたら、結構家賃が高いと思った。


海が近いから憧れもあるのかなとも思う。

偏見でイメージだけだけど、特に茅ヶ崎のこの物件のあたりは、
都心や横浜にお勤めで、そこそこ高収入で、
サーフィンが好きだけど津波が怖くない人が住んでいる。
鎌倉や藤沢には住めなくて、
小田急沿線とか、
東急沿線に住まない、
海好きの、そこまでセレブではない、違った層の気がいる。

しかし一方、住んでいる人たちはわりとオープンで、
ビーチクルーザー乗ったり、
おでん食べたり、
平気で水着で街を歩いているような街。

ただしすげー道が全般的に狭い。
茅ヶ崎のこちら側って車だとまちなかから脱出できない。
海沿いの国道134号線に出ようとしても、まちなかの国道1号線に出ようとしても日中や土日はたいへん、FM横浜でいつも渋滞情報が流れているところ。

しかも夜中になると、ノーヘルの原付きがこういった住宅街の中を爆走しているあたり。
最近になって圏央道ができたからようやく高速道路にもアクセスしやすくなったからいいものの、新宿やら渋谷に行くのはちょっと大変な位置。

横浜から戸塚、大船、
そして藤沢が開発しつくされたから、
大規模ショッピングモールがあるお隣の辻堂へ。
そこもいっぱいになってきたから、今度は茅ヶ崎へデベロッパーはきたのか。東海道線沿線は歴史もあるから、いいところはもともと埋まっていた。
でも都心への通勤は始発駅でなければ嫌がられるから、
小田急沿線や東急沿線に人が流れた・・・という歴史もある。

茅ヶ崎市って海はあるけど、市内でショッピングができない。
東側のお隣の藤沢市(辻堂)には巨大ショッピングモールがある。
西側のお隣の平塚市にも巨大ららぽーとがあって、巨大イオンができる予定。
北側のお隣の海老名市にも巨大ららぽーととビナウォークがある。

ついつい庶民はそちらに流れる。

そう考えると神奈川県って、競争激しいのだな。

海老名とか田んぼと小田急の車庫しかなかったのに、
高層マンションがひしめいて大都会になったし。
相鉄と埼京線が相互乗り入れ始めたから、
始発で座りながら、池袋や大宮に行けてしまう。

そういうことは、住んでいる人でしかわからない。見栄えで判断しちゃいけないな。

家を選ぶような大きな買い物をする時、ちゃんと下調べが大事だよね。

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