【オーダー④】ミニフラグメントケースカスタム 上辺・縦辺コバ~ファスナー側・カード側縫い合わせ
もう一度おさらいしますと、
今回の構造は、ファスナーポケットとカードポケットの間に札入れスペースを設けるというものです(下図)。
外周をぐるりと縫い合わせるのではなく、下辺と縦辺1本をL字を描くように縫い合わせます。
1.上辺・縦辺のコバ処理
前回、ファスナーポケット・カードポケットが出来上がったので、上辺と縦辺のコバ処理をします。
コバ処理の仕方はいつものようにトコプロで磨いて滑らかにします。
今回の革は、ヌメ革ナチュラルなので、コバの色を無染色で仕上げるために「イリス」というコバ剤を2度塗りしました。
イリス(コバ仕上げ剤)コバミラー(無色・目止め剤)<100cc> (協進エル) コバ処理 仕上げ剤 レザークラフト材料 革 ハンドメイド
2.縫い合わせ
①縫い穴あけ
コバ剤が乾燥して、手触りが滑らかになったのを確認したら、最後の縫い合わせです。
下のようにファスナーポケット側だけに縫い穴をあけます。
菱目打ち3.5㎜ピッチであけました。
型紙を合わせて、出来上がりのラインを目打ちや銀ペンで引き、そのラインから2.5mmのラインを縫い線としました。
②縫い穴を貫通させる
次に、カードポケット側と接着します。
上辺と縦辺が合うようにくっつけたら、縫い穴を貫通させます。
菱錐で1穴ずつあけてもいいですし、菱目打ちであけてもよいです。
③縫い合わせる
上辺は開く構造なので、入り口付近は2重縫いを3目くらい行いました。
縫い終わった後のコバの様子。
4枚構造というのがすぐ見て取れますね。
これを後でチリ落としします。
すると、コバの段差がゼロになるのです。
コバに段差がある状態でコバ磨きを開始すると、
はじめにする必要があるのは、段差をなくす作業。
カッターや包丁、カンナなどの刃物で削って揃えたり、紙やすり、ミニルーターなどで削ったりします。
接着してから切り落としてコバを揃えると、
この1工程がそっくりそのままなくなるということです。
これは、ヌメ革だけに言えることではなく、
クロム革やコンビ革の時により威力を発揮する製法です。
コバが柔らかくて繊維の詰まりが緩い革の場合、
寸法が揃ったものをぴったり接着させたつもりでも、平らなコバの状態にさせるのは結構難しいです。
なので、のちのちコバを固めるために樹脂を使うのですが、
最初の平らにするという工程がなくなるだけで、作業時間がかなり短縮できます。
大きめなものを接着して、あとで必要な大きさに切りそろえるという製法は、小物に限らず、カバンなどにも使えるので、大きめに革を用意するという下準備が増えますが、あとが楽になるので使いたい方法ですね。
本日はここまで。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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