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世界の知性シリーズ、第2作はエマニュエルトッド『大分断』


世界の知性シリーズ第2作は「現代最高の知識人」4年ぶり待望の新刊

今年始動したPHP新書内の「世界の知性」シリーズ。

第1作は「哲学界のロックスター」マルクス・ガブリエルさんの『世界史の針が巻き戻るとき』。

そして待望の(?)第2作が先月刊行になりました!

フランス最大の知性、歴史人口学者エマニュエル・トッドさんの最新刊『大分断 教育がもたらす新たな階級化社会』です。

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Amazonページはこちら↓

他の「世界の知性」シリーズ同様、エマニュエル・トッドさんが日本読者に向けて4年ぶりに語り下ろした1冊です。

この本の企画が始動したのは私が育休から復帰して直後の約3年前。
そして1年前の7月、パリのトッドさんご自宅でインタビューした際に、直接ご本人に本書の企画を打診し、ようやく発刊にこぎつけた企画です!
長い道のりでした…涙

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(インタビュー後の1枚)


それもこれも翻訳者・聞き手の大野舞さんのご協力あってこそ。
カバー写真はパリ在住の写真家・井田純代さんに。とても雰囲気のある1枚を撮り下ろしてくださいました。(トッドさんにもbeautifulなcoverだねとコメントいただきました♡)

トッドさんがいま最も注目しているのは教育格差


トランプ大統領の誕生やブレグジットなど、数々の「予言」を的中させてきたトッドさんがいま最も注目しているのは教育格差。
高等教育の発展が先進各国で「集団エリート」を生み出し、大衆との分断と新たな階級社会を作り出していると分析しています。

これが民主主義の機能不全を招き、グローバル化による経済格差など、さまざまな問題を引き起こしています。
そして、この世界的潮流はコロナ禍以降ますます加速すると予測します。
日本については、日本でも教育格差が深刻であることは認めつつも、分断は欧米に比べればマシな方であると分析。それよりも日本では男女のジェンダーギャップ格差から生じる人口減少の方が喫緊の問題だと憂慮します。

先日産経新聞の朝刊に寄稿した書籍紹介に詳しく書いているのでこちらもぜひどうぞ!


「世界の知性」シリーズは他にどんなものがある?

おかげさまで「世界の知性シリーズ」はシリーズ累計47万部になりました。実は韓国でも翻訳出版され、10万部超えと、好評いただいています。

シリーズの多くは、国際ジャーナリストの大野和基さん聞き手・訳で刊行させていただいています。

シリーズラインナップを置いておきます~↓

以下の3冊はインタビューアンソロジーです。

シンガポールの社会起業家・「ミスタートイレ」ことジャックシムさんのご本もとても面白い1冊。こちらは近藤奈香さん聞き手・訳。

シリーズで愛読していただけたら泣いて喜びます!

これからも面白いラインナップが続々控えている「世界の知性シリーズ」。(とはいえ刊行スピードはゆっくりめですが…すみません)

今後もぜひご期待ください!



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